2026/09/24 Thu
文化 歴史 活動 音楽
Ozzie Note44 音楽の授業へ
こんにちは、2024年度2次隊の尾﨑です。
今回はセントルシアの音楽の授業について紹介します。
前回書いた8月の任国外旅行から戻り、私は残り4ヶ月の任期で悔いを残さないために、セントルシアで何をやっておきたいか書き出しました。そのうちの1つが今回取り上げる音楽教育です。私は小学校教育の職種で派遣され、配属先の要望としては算数をメインで先生の指導力向上や、生徒の学力向上のために動いてほしいというものでした。そのためこの1年半、算数数学に注力し、働いてきましたが、私は数学と音楽の中高教員免許を持つ日本でも少し珍しい教員です。算数を教える傍ら、音楽室から聞こえてくる音色がいつも気になっていました。
そこでスチールパンの大会も終えて少し生活が落ち着いたこの最終学期、カウンターパートやこれまで仲良くしてもらってきた音楽の先生に頼んで、音楽の授業も週に1度のペースで見させてもらうことにしました。

今まで算数しか見てこなかった私ですが、音楽の授業に少し入るだけでセントルシアの世界が広がって見えます。11月には国内の学校で音楽月間が設定されており、そこでの出し物のために各学校で合奏や合唱の練習を行っています。
こちらの伝統楽器であるスチールパンを扱う学校もいくつかあり、私も2年の経験を得てついに教える側になりました。(とはいえ必死です笑)C Major Scaleの練習から始まり、和音や音符の読み方も教えていきます。音楽の合奏ではいくつかのパートに分かれて練習するため、どうしても教員1人では教えきれません。マンパワーで指導に加わりながらもこれは日本のやり方が使えるかも!というタイミングで時々全体に介入しています。
最近音楽教員と話していて面白かったのが音符の名前についてです。アメリカンEnglishでは、全音符を基準にWhole Note、2分音符はHalf Note、4分音符はQuarter Noteと言います。これは算数で学習する分数とつながっています。1/2はOne Half、1/4はOne Quarterと算数の授業で習っているので音楽でもこれと繋げて教えた方が子供の理解がスムーズです。日本の算数の教科書にも載せてほしいくらいです。一方、元々イギリスの支配下にあったセントルシアでは高齢の音楽の先生はブリティッシュEnglishで音楽の知識を学んでいます。
倍全音符という全音符の2倍の長さの音符があり、Breve(ラテン語で「短い」を意味する brevis に由来)と書きます。それを基準に以下、Semibreve(全音符)、Minim(2分音符、意味:最小)、Crotchet(4分音符、意味:小さな鍵)、Quaver(8分音符、意味:震える、細かく刻む)と枝分かれしていくと教えてくれました。イギリス英語ならではの語源でとても面白いですね。昔のヨーロッパでは楽譜が確立する以前、音符はなく肌感覚でテンポ時間を測っていたようです。
残り1Term、されど1Term。まだまだセントルシアの人々から学ぶことが多いです。
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