JICA海外協力隊の世界日記

セントルシア便り

KAZのつれづれ「駐車場で思うこと」

さて、私はどこにいるでしょう。

駐車場にずらりと並んだ日本車・・・
ここは日本の駐車場と言っても、
なるほどと思ってしまう。

正解はセントルシアの首都カストリーズの
ウォーターフロント官庁街の駐車場なのです。

ここセントルシアでは、
約90%が日本車である。

かつて英連邦であったセントルシアの
道路事情は右ハンドル、左側通行である。

日本車との相性はとても良い。

私たち日本人ボランティアとともに
この国では、日本車だけではなく
プロジェクターやラベルプリンターなどの事務機器も
日本製品がとても愛されている。

セントルシア人も自分の愛用している車は日本製、
そして、日本から来たボランティア
一本の線でつながる。

セントルシアの街中を歩くと、
日本の建設会社の名前の書いたトラックを見かけたりする。

やはりこの国でも日本車は高価な耐久消費財で
中古車が多い。

セントルシア人の車に乗せてもらうと
時々、車が日本語で話をしたりする。
ちょっとしたユーモラスな光景である。

セントルシア人は「何を言っているか、わからない」と私の顔をみる。

この写真を見てほしい。

写真には「ASCシステム点検」
と書いてある。

職場の人がWhatsAppで私に送る。

私は「ASCシステム点検」の
アラームが出る場合の現状と対処法を
AIに聞いて回答してあげる。

「日本車で困ったら日本人に聞け」
セントルシア人はそう思っているようだ。

ここセントルシアはカリブ諸島にある
国土は淡路島に相当する
人口18万人の小国である。

この国の日本人は約20名。
大半がJICA関係者やその家族だったりする。

日本国大使館は各カリブ諸国の大使館を兼ねており、
隣国のトリニダード・トバゴにある。
この島には大使館がない。

ほとんどの日本人が知ることの無い国に
私たちJICAボランティアは生活し、
この国との橋を渡そうと努力している。

アフリカ・タウン構想が話題になった時、
「海外にお金を使うなら、
もっと日本人の為にお金を使って欲しい」
との声が高まった。

同じ日本人として、
その心情はすごくよく理解出来る。

でも、資源のほとんどを輸入に頼り、
輸出産業によって成り立っている日本。

海外の国々や人々との関係抜きには考えられない。

セントルシア人が日本車を見て
日本や日本人を思うように、
時々は私たちJICAボランティアのことを
思い出してくれたら幸いである。

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