2026/05/20 Wed
文化 生活
"Fascinée par les tissus africains" アフリカ布に魅せられて
◆2024年2次隊 シニア隊員の飯野容子です。
65歳で一般企業定年後、アフリカ布に引き寄せられるようにセネガルに来ました。
ダカールにある国立の職業訓練校で服飾の活動をしています。毎日、洋服の製図や工業用ミシンで縫製をする教室の中に入り、先生と生徒と一緒に過ごしています。そして任された少しの授業を行い、改善の提案をしながら、1年半になりました。

◆黒、グレー、紺という色の服が主流の日本から来ると、ここセネガルの艶やかな色、大胆な柄、ボリューミーなデザインの女性の洋服に目を奪われます。皆、良く似合い、着こなしています。そして街を一日歩いても、同じ柄の服を見ないほど、生地の種類が豊富なことに気づきます。日本の電車の中のように、着ている洋服が被らないのです。
ただしお祭りとなると洋服を一斉にお揃いにして一体感を喜びます。それらの洋服はオーダーなので、お祭り前の仕立て屋さんはいつも大忙しです。
このおしゃれ感覚は、乳幼児期に、たくさんの大人たちに背負われて育つ環境から習得しているのだと、ここでの日常の中でわかりました。

◆柄の意味
アフリカ布の柄に名前がありメッセージがあるということも、ここで知りました。それは商業的に意図されたものですが、柄の意味を知ることで、また一つアフリカ布の楽しみ方を得ました。
例えばこの柄は「小さなホロホロ鳥」という名前で、結婚の時、新郎側から新婦家族に結納品として生地が贈られ、金銭的豊かさを象徴するそうです。※
また時には、女性たちが夫や一夫多妻制による共妻に対して、自分の考えを布の柄で無言に伝える、と文献でみました。※ アフリカ布に女性のはかない想いと強さを感じます。
◆私の住むプラトー地区はオフィス街で、男性も女性もジャケットにパンツ姿で颯爽と歩いています。日本の着物が日常着でなくなったように、アフリカ布を着ることも減少するのでしょうか?
伝統のアフリカ布に誇りをもって、いつまでも美しく大胆に継続してほしいと願っています。
※出典:Wax Stories Maison CF 2023年11月
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