2026/07/01 Wed
文化 生活
ママが二人?!

私の任地ソコンは、首都ダカールから車で約4時間。ガンビア共和国方面に下った場所にある、マングローブや海が近い穏やかな町です。
私は一人暮らしですが、大家さん一家の家と向かい合わせに住んでいて、ほぼホームステイ状態。セネガルでは屋外のスペースをリビングのように使い、みんなで丸くなって食事を囲むことがよくあります。私の家と大家さんの家の間のスペースも、まさに「共同リビング」になっています。
赴任したばかりの頃、自宅にいる二人の女性のことを、私は大家さんのお母さんと奥さんだと思って「グランママ」「ママ」と呼んでいました。ところがある日病院で「君はどこに住んでいるの?」と聞かれ大家さんの名前を答えると、「あー妻が二人いるところね!」と返されてびっくり。そう、ここセネガルはイスラム教徒が90%以上を占める国。一夫多妻が合法で、男性は最大4人まで妻を持つことができるのです。
最初は混乱しましたが、暮らしを見ていると「なるほど合理的だな」と思うようになりました。セネガル料理は調理に何時間もかかり、買い物もマルシェを歩き回って質や値段を見極めるため、1時間以上かかることもあります。洗濯は手洗い、掃除もアイロンがけも子どもの世話も、さらに仕事をしていると…休む暇がない。だから「今日の昼ご飯は第1夫人、明日は第2夫人ね!」と役割分担して助け合っています。
食事の時間は二人のママが最後まで残って、「近所の誰々が結婚した」「今日は魚が高かった」など話題が尽きません。ママが二人そろえば一気に食卓も明るくにぎやかに!第1夫人の娘が第2夫人に相談したり、第1夫人の息子のお嫁さんが第2夫人と仲良しだったり…(いまだに誰が誰とどういう関係なのか分からなくなります(笑))。子ども同士も分け隔てなく家族として暮らしています。
ある日、男性の同僚が「第2夫人を迎えたい」と言っていたので理由を聞くと、「第1夫人が病気になったら子どもの世話や料理をする人がいなくなるから」とのこと。「それは旦那さんはやらないの?」と思うところですが、彼は「僕は仕事に行かないといけないから」と。なるほど。
もちろんセネガル人の間でも価値観は多様だと思いますが、一夫多妻の仕組みはここの生活に根付いた合理的なシステムなのだと感じます。住んでみないとわからない発見だらけの毎日です♪

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