JICA海外協力隊の世界日記

セネガル便り

セネガル人から学んだこと

セネガルの首都ダカールで、家政・生活改善隊員として活動しています、田名です。

任期も3分の2を超え、気持ちも少しラストスパートに。気持ちの面でも活動でも、もちろんアップダウンはあり、セネガル人に嫌な思いをさせられ、セネガル人に救われという感じで、総じて楽しく生活しています。

いろんなセネガル人と出会ってきましたが、彼らは興味深く、彼らから吸収したいところが沢山あります。そんなセネガル人から学んだことを少しだけ紹介したいと思います~~☕️

①自然なやって当たり前

これは言わずもがな、テランガにもつながる部分です。困っている人がいたら分け与えるのは当たり前のセネガル。

私も、何か困っていたら知り合いでも知らない人でも「すぐにセネガル人に聞く」が身につきました。道端であった初対面の人でも、すぐに助けてくれ、分け与えてくれ、シェアしてくれる。そんな文化が首都でも広がっています。もちろんやられて当たり前なので、びっくりすることもありますが、彼らはやってもらうのも当たり前だし、自分がやるのも当たり前なんだなと思いながら生活できるようになりました。

これに気づき、慣れるとセネガルでの暮らしの悩みは半分くらい楽になりました。笑

②セネガル人の愛嬌

なんと言っても愛嬌たっぷりの人が多いセネガル。ダンスや冗談は大好き、話し方や仕草にもセネガル人の愛嬌が溢れています。

真顔で冗談を言ってくる人もいて、ウォロフ語、フランス語に慣れてないころはだいぶ苦戦しましたが、彼らは会話の中で楽しさや掛け合いを大事にしているのだなと気づきました。そしてこちらが笑顔で愛嬌込みで返すと、セネガル人も笑顔になり、打ち解けるスピードが速い。拙い語学の中でもとりあえずニコニコ、笑うところっぽいところで笑ってみる。たまに全然違うところで笑い、??となることもありますが、今までこれでどうにかなってきました。技ですね。

また、セネガルにいると、話の中で感嘆詞が非常に多くなります。「アア」や「ヒ~~」など、言葉以外で自分の気持ちを伝えることが多くなりました。私はこの感嘆詞文化大好きです。助かります。

③目の前で褒め合うこと

少しでもおしゃれをしたり、アフリカ服を着て道を歩いているとすぐ声をかけられ褒められます。道ですれ違っただけなのに、同じバスに乗ったマダムに「素敵な服ね」「どこで買ったの?」など。

目の前の人に素直な気持ちを面と向かって伝えること、すごく素敵な文化だなと思いました。まだまだ難易度高めですが、私も最近少しずつ実践できるようになりました。

④「今」を大事にしてるところ

以前、私の住む地域で仲良くしていた人が、体の治療のために村に帰ることになりました。

セネガル人は【お別れ】に対して日本人よりも淡白な気がしていましたが、その時もお別れの苦手な私は目に涙を浮かべていたのに対して、彼は「またね〜ありがとよっ!」という軽い感じでバスに乗り去って行きました。これは彼だけではなく、他の人たちも皆。そのことを地域の人に聞いてみたら

「もちろんお別れは大嫌い、その日から逃げたりもする(最終日にはわざと来ないなど)し、神による運命のせいにもしたりする。けど人と別れるのは自然なことで、その別れはいつ来るかわからない。だからこそ目の前の人や家族との時間、一緒にいる時間を大切にするの。」

と言われました。お別れは誰だって悲しいんだと少し安心したし、セネガル人も強がっている部分もある、そしてその裏にある彼らの人への接し方や家族愛に繋がっていて感動しました。そんな彼らは、一度出会ったら覚えてくれているし、その時の会話を大事にしている。

今を大事にして相手と接する。簡単なように見えてすごく大事で奥が深いことなのだと感じました。

総じて「とにかく優しく人懐っこい」

セネガル人ってどんな人?と聞かれると、この一言につきます。どうしてこんなに無性に優しくしてくれるのか、疑問に思うほどです。もちろんその人懐っこさがしつこいように感じる時もあります。

でも彼らの優しさと文化にどっぷり浸かると、「この土地で一人で暮らし続けても、誰かに助けられながらどうにか生きていけるかも?」と思わせてくれるほどです笑

そんなセネガル生活もラストスパート。残りの期間もセネガル人の素敵な要素を沢山吸収しながら、セネガル生活を楽しみたいです。

目指せ、セネポネーズ(sénégalaise × japonaise)

Merci

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