JICA海外協力隊の世界日記

ソロモン便り

信じて、任せて、感謝する

3月にソロモン諸島で開催された女子W杯予選。

私はアシスタントコーチとして、試合分析、動画編集、ミーティング資料作成、ディフェンスおよびセットプレーのオーガナイズ、そして時にはトレーニング全体の指揮も担当しました。 

昨年の男子A代表では十分に貢献できなかった自分が、今回は試合中に具体的な助言を出せるようになっていたことは、大きな成長でした。

Danヘッドコーチが私を信頼し、任せてくれたからこそ、全力で応えることができました。

侍ジャパンの白井ヘッドコーチの講演で心に残った「信じて、任せて、感謝する」という言葉を、今も大切にしています。

まさにDanヘッドコーチの姿勢そのものでした。


また、試合映像を繰り返し分析する中で、試合のパターンを自然と読み取れるようになってきたことも大きな気づきでした。

次回の大会では、この分析力をさらに向上させ、より実戦的に活かしていきたいと考えています。

一方で、自分の未熟さも痛感しました。

指導力、言語能力、予測力、そのすべてがまだ十分ではありません。

「この場面で、もっと明確に説明できていれば、選手により良い影響を与えられたはずだ」と感じる瞬間が何度もありました。

よその国から来た私がソロモン諸島の国旗を背負うことは、決して簡単なことではありません。

勝ちたいという思いと同時に、責任の重さや申し訳なさを感じることもあります。

それでも、私は、ソロモン諸島サッカー連盟でできる限りのことをやりたい。それだけです。

選手もスタッフも、単なる「駒」ではなく、それぞれに感情や悩み、成長の過程を持った人間です。

だからこそ、私は彼らと同じ方向を向き、共に歩んでいきたいと思っています。

これからも、たくさんのミスを経験すると思います。                             

しかし、そのミスは必ずチームと私自身の成長につながると信じています。

私は、ソロモンの人々を信じ、感謝しています。

だからこそ任期の最後まで、全力を尽くし、「勝ちたい」という思いを、ソロモンの人々と共に実現したい。             

それが、私にできる唯一の誠実な方法です。

ありがたいことに、今年もU-16女子代表監督に任命していただきました。      

これは決して当たり前のことではなく、多くの人の思いを背負って戦う責任のある役割です。

ソロモン諸島にはさまざまな歴史的背景があります。

一時帰国時に日本代表の森保一監督とお話しする中で、「歴史を学び、感じることの大切さ」を改めて学びました。

そして、「誰かのおかげを感じることで、誰かのためになれる人になりたい」と年頭の所感にも記しました。

9月、ソロモン諸島が開催国となるオセアニアサッカー連盟(OFC) U-16チャンピオンシップにおいて、ソロモン諸島史上初のワールドカップ出場権を獲得し、その報告をこの世界日記に書けることを願っています。

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