JICA海外協力隊の世界日記

ソロモン便り

田中先生のソロモン通信#11【ワールド・ティーチャーズ・デー~異国で挑んだダンスセレモニー~】

(写真:バスのデコレーション)

世界では10月5日に「ワールド・ティーチャーズ・デー」というイベントが行われています。ソロモン諸島でも盛大に開催されています。これはユネスコが中心となり、「世界中の教師に感謝し、教師という仕事の大切さを認め、教師を支えることを考える日」です。

日本ではあまり馴染みのない行事かもしれませんが、教師の存在や役割について改めて考えるきっかけになるように思います。

日本でもこうした機会があればと思うのですが……。

このイベントは、テスト後の休日を利用して3日間の日程で開催されました。ガダルカナル州の小学校から大学までがセレモニーのために一つの学校へ集まります。今回の開催校は州の端に位置していたため、パレードは徒歩ではなく、バスやトラックで移動しました。

当日の朝、ショップで風船を購入しみんなで膨らませてガムテープで車体に貼り付けます。

「出発までに間に合うのだろうか?」

バスのワイパーまで固定して風船を取り付けています。

「雨が降ったらどうするのだろう?」

そんな心配もよそに、たとえ少し遅れようが、雨が降ろうが、何とかしてしまう柔軟さを持っているのがソロモンの人たちなのです。

(写真:イベントの準備)

3日前くらいから、ダンスやスポーツイベントの種目であるサッカー、バレーボールの本格的な練習が始まりました。

ダンスは、暑さが和らぐ午後3時過ぎになると音楽が流れ始め、自然と子どもたちが集まって踊り始めます。何度も練習するので、子どもたちは大人よりも早く振り付けを覚えてしまいます。

ソロモンの伝統的なダンスは、腰を落としながら手を滑らかに動かすのが特徴で、しなやかさがない私は悪戦苦闘です。

その苦労が認められ、私は前列の真ん中で踊るように言われ、さらに驚きました。

そのダンスの練習が終わると、すぐにサッカーとバレーボールの練習が始まります。先生たちはサンダルのままでスポーツをします。サッカーはボールのコンクリート床で行うため滑りやすいのですが、転ぶ人はほとんどいません。バレーボールは砂利のある屋外の広場で行いますが、みなさん驚くほど高く跳びます。

その素晴らしい身体能力には、毎回驚かされます。

ソロモンの人たちは、日本人よりも足のサイズが大きいようです。

もしかすると、それも理由の一つなのかもしれません。

(写真:ダンスセレモニー)

当日は、バスとトラックを合わせて50台以上が集まり、予想をはるかに超える大イベントとなりました。

最初のセレモニーでは、あいさつに立つ方が一人15分ほど話し続けます。しかも5人以上いるので、あいさつだけで優に1時間を超えます。

その後、学校ごとのダンス披露が始まり、会場は一気に盛り上がります。セントニコラス校はトップバッターでした。私は前列中央だったため、さらに緊張が高まります。

ダンス中は、異国の地で日本人として多くの視線を感じました。しかし、全国大会に出場している気分、いや世界大会に参加している気分で思い切り楽しみ、自分でも納得のいく踊りを披露することができました。

ダンスの後には多くの方から温かい言葉をいただき、一つの夢が叶った瞬間でした。

その後は、道を歩いているときに見知らぬ人から、

「ミスター、ダンス良かったよ!」

と声をかけてもらえるようになりました。

(2026年1次隊 体育 北海道出身 田中 眞)



SHARE

前 最新記事一覧

JICA海外協力隊サイト関連コンテンツ

  • 協力隊が挑む世界の課題

    隊員の現地での活動をご紹介します

  • JICA 海外協力隊の人とシゴト

    現地の活動・帰国後のキャリアをご紹介します

  • 世界へはばたけ!マンガで知る青年海外協力隊

    マンガで隊員の活動をご紹介します

TOPへ