JICA海外協力隊の世界日記

ソロモン便り

田中先生のソロモン通信#9【朝の全校集会】

1.集会の始まり

月曜日と金曜日の朝、生徒たち全員が校舎中央にあるホールに集まります。キリスト教の学校なので、祈りと歌から始まります。教会で歌う賛美歌、国家、校歌を声高らかに歌っていきます。あまり恥ずかしがることなく、しっかりと声を出し楽しんでいます。

遅刻してきた生徒は、ホールに入れずに外壁の外側でこの集会を見守っています。ホールの外側からしっかりと先生方も聞いているようです。

2.先生からの連絡

歌の後は先生方からの連絡事項に移ります。

子どもたちは時に私語が多く、聞いていないように見えることもあります。しかし、先生が大切なことを伝えると歓声で応えたり、大きな声で「イエス」と返事をしたりする姿があり、不思議としっかり耳を傾けていることが伝わってきます。

私語が増えると、先生方は「ハンズアップ、ハンズダウン」と声をかけ、子どもたちに腕を上げ下げさせます。

すると自然と意識が切り替わり、再び話に集中するのです。

体育の授業でもこの動きをアレンジして取り入れ、子どもたちを楽しませています。

それでも私語をやめない子どもには、校長先生がステージを降り話を聞いていない生徒をステージ中央に立たせます。注目を浴びるその状況に、生徒は前を向けず少し恥ずかしそうにしています。それでも、この場面を通して学校全体の雰囲気や規律を感じ取っているようでした。

3.特別な役割を担う生徒

集会の最後には「パニッシュメント生徒」の報告があります。担任の先生から学校のルールを守れなかった生徒が伝えられ、教頭先生が全校の前で発表します。場には緊張感が漂いますが、時々ため息まじりの「ノー」という声や、なぜか笑いが起こる場面もあります。

発表された子どもたちはクラスに戻らず、指示された掃除などの作業を行います。その姿を見ていると、昭和時代の学校運営を思い出すと同時に、ソロモン諸島の子どもたちがたくましく成長していることを感じます。

作業が終わると、彼らは自作のボールでサッカーを楽しみます。時には「先生、ボールを貸してください」と私のところへやって来ます。そんな時、私は「スポーツでも小さなルールを守ることが大事だから貸せません」と伝えます。すると彼らはうなずいて理解してくれます。

スポーツを通して学校のルールを守る意味を伝えられること――教育と遊び、そしてスポーツが自然につながっていくことの大切さを改めて実感しています。

(2026年1次隊 体育 北海道出身 田中 眞)

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