JICA海外協力隊の世界日記

ソロモン便り

ソロモン諸島の陸上競技事情

私は2026年1月から、ソロモン諸島の漁業海洋資源省(日本の水産庁にあたる省庁)で活動しています。 今回は本業の活動から少し離れて、現地での「陸上競技事情」についてご紹介したいと思います。(漁業海洋資源省での活動については、また次回以降、改めてご紹介できればと思います。)

実はつい先日、9月末の3日間にわたって陸上競技の国内選手権が開催され、私も選手として参加してきました。

ソロモン諸島に来る前は、現地で再び陸上競技に関わることになるとは思っていませんでした。
しかし、協力隊員OBで現在はソロモン諸島に定住し、長年現地で陸上競技に携わっていらっしゃる方とご縁があり、練習に合流させていただくことになりました。
私は日本で7種競技(混成競技)の経験がありましたが、ソロモンではこの競技の人口が極めて少なく(私を含めて2人です)、現在は平日の業務後や土曜日にトラックへ通っています。

自身の練習だけでなく、ユースオリンピックを出場予定選手のコーチや、中学生ほどの子供たちのコーチも務めています。日本で長年続けてきた陸上競技を、思いがけずソロモンの地で継続できることに日々喜びを感じています。



さて、今回の「国内選手権」ですが、2023年にパシフィックゲームの時に中国の支援で建てられた非常に新しい立派な競技場で行われました。そして、実は世界陸連(World Athletics)にも登録されている公式な大会です。日本であれば大勢の観客やメディアが押し寄せ、緊張感が漂う格式高い大会となります。

しかし、ここは南太平洋のソロモン諸島。

参加者も役員も少なく、雰囲気はまるで日本の市町村大会のようでした。全国大会でありながら、参加者のみなさんが終始とても明るく穏やかな雰囲気で臨んでいるのが印象的でした。

また、出場種目が当日その場で決まるという柔軟さも印象深かったです。 そこで私は、出場者が少なかった種目を中心にエントリーすることにしました。最終的に、やり投げ、走高跳、100mハードル、走り幅跳び、三段跳び、砲丸投げの6種目に出場しました。途中、肉離れを起こしてしまうハプニングもありましたが、最終的に、2種目で3位入賞を果たすことができました。

強い日差しの下、ソロモンタイムと呼ばれるタイムスケジュールもあってないような環境でのアウェイの大会はなかなかにハードでした。国際大会の経験もない一般的な日本人である私にとって、3日間にわたる大会は体力的に厳しく、記録自体も満足のいくものではありませんでした。

それでも、大会の最後に心に残ったのは「とにかく楽しかった」という純粋な気持ちでした。 この大会を通じて多くの友人ができ、ソロモン諸島の人々の温かさに触れることができたのは、かけがえのない思い出です。

私の任期はまだ1年以上残っています。今後も自分自身の練習を続けながら、コーチや選手として、ソロモン諸島の陸上競技の発展に少しでも貢献できるよう活動していきたいと思っています。

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