JICA海外協力隊の世界日記

ソロモン便り

田中先生のソロモン通信#12【マバラギビーチ~南の島で出会った美しい海と守るべき未来~】

1.出発前にラジオ体操

ソロモン諸島で必ず勧められる観光地の一つが、代表的なビーチとして知られるマバラギビーチです。南の島ならではの魅力を満喫できる小さな島で、訪れるにはボートをチャーターし、専用の港から出発します。

その日の朝は、ガソリンの給油などの準備に時間がかかりました。しかし、このような長い待ち時間もソロモン諸島の旅ならではの特徴です。

待ち時間の間、体育隊員の仲間が自然とラジオ体操を始めました。珍しそうに眺めていたソロモンの人々も次第に加わり、日本の伝統的なラジオ体操を通して思いがけない国際交流の場が生まれました。

2.輝く太陽と潮風に包まれて島へ

ようやく出発すると、ボートは青く広がる海の上を軽快に進みます。頭上にはまぶしい太陽が輝き、どこまでも続く青空の下、心地よい風が全身を包み込みます。船首に座った私は、ロープを握って体のバランスを取りながら、頬をなでる潮風や波しぶきを感じ、島へ向かう時間を楽しみました。

波を越えるたびに白いしぶきが舞い上がり、きらきらと光を反射する海面。

海の香りと澄んだ空気に包まれながら過ごした約1時間20分の航海は、あっという間でした。

到着した島では、太陽の光に照らされた真っ白な砂浜とエメラルドグリーンの海が広がっていました。どこからともなく漂う甘いフルーツの香りと穏やかな風が重なり、その景色の美しさをより一層引き立てていました。

まさに南国の楽園そのものビーチでした。

その美しさに心を奪われ、ソロモン諸島の豊かな自然の魅力を改めて実感するひとときとなりました。

3.さっそく海へ

太陽の光を受けて、ホワイトからブルー、そしてグリーンへと移り変わる海の美しいグラデーション。その海へ飛び込みました。

海に入るとすぐに色鮮やかな熱帯魚たちが目に入り、シュノーケリングをしながら思わず歓声を上げてしまいました。サンゴ礁の周りには映画『ファインディング・ニモ』の世界が広がり、さらにエイにも遭遇しました。

少し沖まで泳ぐと、透明度の高い海の下に海底がはっきりと見えます。その景色は、まるで空を飛んでいるかのようでした。子どもの頃から「空を飛びたい」と願っていた私にとって、その瞬間は夢がかなったような気持ちになりました。

一方で、この美しい海をペットボトルなどのごみで汚してはいけないと強く感じました。首都ホニアラ周辺の海は、すでにペットボトルなどのごみによる環境汚染が見られます。

ソロモン諸島の美しい海を未来の世代へ残していくためには、一人ひとりが環境を守る意識を持ち、自然保護に取り組むことが大切です。マバラギビーチで過ごした一日は、自然の素晴らしさと、その自然を守る責任について改めて考える貴重な機会となりました。

また、この経験を通して、私が学校で取り組んでいる環境教育の重要性を改めて実感しました。ソロモンの子どもたちに、自分たちが誇る豊かな自然の価値を再認識してもらうとともに、その自然を守り、ごみのない美しい島を未来へ受け継いでいこうとする意識を育んでいきたいと思います。

(2026年1次隊 体育 北海道出身 田中 眞)

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