JICA海外協力隊の世界日記

ソロモン便り

田中先生のソロモン通信 #3【突然ですが、村の学校にお邪魔します】

1.体育授業のない村での特別レッスン

ホームステイ先の近くには、日本政府の援助で建てられた学校があり、校舎には堂々と日の丸が刻まれています。かつてJICA隊員が先生として活動していた場所でもあります。

その学校を訪れると、子どもたちはサッカーに夢中。

ところが私たちを見つけるや否や、一斉に駆け寄ってきてくれました。

日本人と話すのが初めてという子どもたちも。

「日本はサッカーが強い国だ!ワールドカップの日本すごかった。応援してたよ!」と目を輝かせて話しかけてくれます。

日本人というだけで、まるでヒーローに遭遇したかのような扱い。日本にいるだけでは絶対に味わえない感覚、観光地を回るだけでは絶対にわからない体験を、この瞬間に実感しました。

子どもたちに聞くと、体育の授業は行われていないとのこと。そこで担当のローランドさんに「この子どもたちのために体育の授業をしたい。」とお願いすると、なんと翌日に実現!

後で知ったのですが、ローランドさんはソロモン諸島の教育機関のトップだった方。

準備を整えてくださり、本当に感謝です。

2 日本サッカーの強さを体育で伝える

授業は屋根付きのホールで行うことに。チャイム代わりに使われるのは、なんと空のガスボンベ!叩くと「ゴォーン」と響き渡り、自然の中に広がるその音色に導かれて、子どもたちがゆっくりと集まってきます。

ソロモンの人々は、何事にも焦らないのんびりした性格。まるで時間がゆったりと流れているようです。時計は気にしない、気にならない文化です。

授業では「日本がサッカーに強いのは、仲間とよく話し合い協力できること、そして体をスムーズに動かせることを大事にしているから」と伝えました。

そして二人組や四人組でできるレクリエーションを実施。初めての体験だったようで、子どもたちは大爆笑&大盛り上がり!体育の楽しさを全身で感じてくれたようです。

「またこの学校で体育をやりたいな」――そう思いながら授業を終えました。

3 子どもたちの楽しむ感覚は日本と同じ

「この学校で体育を教えたい」という私のわがままが叶ったのは、ローランドさんが学校に声をかけてくれ、現地の先生がすぐに協力してくれたから。

そして仲間のかいとともきが快くデモンストレーションしてくれ盛り上げてくれたから。

子どもたちが笑顔で喜んでくれ、体育を伝えることができて本当に良かった。

周りの皆さん。

心から「ありがとう」

そしてふと思いました。――この「ありがとう」という日本語を、ソロモンの人々に伝えていきたいと。

(2026 1次隊 体育 北海道出身 田中 眞)

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