JICA海外協力隊の世界日記

ソロモン便り

ペリカン(Pelican)船座礁

ソロモン諸島には約1,000の島があります。

島間の移動は主にボートか船が一般的です。

飛行機もありますが、料金が高いため、現地の人たちはあまり利用していません。

飛行機から見る景色は本当にきれいです。

私はソロモン諸島のウエスタン州・ギゾで生活をしています。

先日、同じウエスタン州のセゲへ遊びに行きました。

セゲに行く方法は飛行機か、船の2択です。

しかし飛行機は片道約5万円ほどかかるため、今回は船で行くことにしました。

行きは「フェアレディ(Fair Lady)」 帰りは「ペリカン(Pelican)」という船を利用しました。

Fair Ladyは毎週火曜日、Pelicanは毎週日曜日に、ギゾから首都ホニアラへ向かいます。

ちなみにFair Lady 24時間かけて、Pelican12時間でホニアラに到着します。

旅行先のセゲからギゾに帰る日の朝、「もしかしたらPelicanがセゲに寄らず、ギゾに行くかもしれない?!」という情報を耳にしました。

(先週はなぜかセゲに寄らずにギゾに行ったんだとか。)そうなると高い飛行機で帰るか、4日延泊するか、という選択になり、半ば賭けのような気持ちで港に向かいました。

先輩隊員とソロモン人のおかげで、予定の1時間遅れでPelican が到着しました。

もし乗れなかったら・・・と思っていたので船 が来たときはみんなで拍手をしました。

船にはたくさんの乗客がいて座れる席がなかったため45時間立ったままギゾに帰るのかなと思っていたら、Pelicanのスタッフが「こっちに来い。」と私達を呼んでくれて、なんと立派なVIP席に通されました。

追加料金も取られず、ふかふかの椅子と冷房、テレビ付きです。

この快適のままギゾに着くことができると思っていたら、船のザザザという音と衝撃が。

まさかの船が座礁しました。座礁することは珍しいらしく、そんなレアなタイミングに遭遇してしまいました。

無事船に乗れた嬉しさと夕方にはギゾに着けると思っていたので、一気に気持ちが沈みました。

もはや何時に着くか分からない、もしかしたら一夜船の中で過ごすことになるのか、もうなるようにしかならないという気持ちで大人しく船でテレビを見たり、寝たりして過ごしていました。

近くに座っていたソロモン人がキュウリをくれたりして、心温まりました。

結果夜中1時にギゾに着きました。

ソロモンに来て初めての国内旅行、船旅だったのですが、いろんな意味で一生忘れられない思い出になりました。

ギゾの町の看板猫。ぱっつん前髪がチャームポイント。

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