JICA海外協力隊の世界日記

南アフリカ共和国便り

#17 南アフリカの自然と教育

マシアーリ。

2026年7月より理科教育で派遣されている安藤です。

南アフリカの北部地域ではいくつかの言語が話されていますが、私の任地ではヴェンダ語話者が一番多いようです。「マシアーリ」はこんにちは(good afternoon)、「マチェローニ」がおはよう(good morning)、「マデクワナ」がこんばんは(good evening)だそうです。皆さんもぜひ使ってみてください。

現在、私は南アフリカ共和国の北部、リンポポ州ヴワニにあるサイエンスリソースセンターで、理科教育の任務にあたっています。南アフリカの子供たちに理科の楽しさを伝える活動として、サイエンスショーなどを行っています。

10月に入り、気温も上がってきました。冬の間にはほとんどなかった雨が降り、すこしづつ緑が増え、ジャカランダの花も見ごろを迎えています。

南アフリカに到着した7月はまだ冬の後半。乾いていて日中も肌寒く、持ち込んだ数少ない服でやりくりしていたのを思い出します。

しかし、そのような気候であっても極楽鳥花の花(写真上)が咲き、蝶が飛んでいました。

・南アフリカの自然とは

南アフリカの自然と言えば、広大なサファリに野生動物が有名です。

ゾウやキリン、ライオンと言った大きな動物は、まさにアフリカを象徴する生き物たちと言ってよいでしょう。

しかし、自然というものは必ずしも遠くにあるものではありません。毎朝鳥のさえずりで目を覚まし、きれいな花が咲き、まれにですが、蛇やヤマアラシなどの動物も見かけます。

また、豊かな自然と特徴的な気候は多くの固有種を生み出しています。

例えば、南アフリカではとてもよく目にする極楽鳥花。これはすべての種が南アフリカ地域の固有種です。

晴れた日にひらひらと飛んでいる蝶は南アフリカに生息する種の約3割から半分が固有種だそうです。

実は昆虫や植物はその土地の環境に非常に影響を受けやすく環境評価の指標とされることもあります。

すこし目を向ければ日本と違う気候の中でたくましく生きているたくさんの生き物を見ることができます。

・南アフリカに見る環境の変化

任地の近くにレブブ川という川が流れています。

この「レブブ」とはヴェンダ語でカバの事で、古くは多くのカバが水浴びをしていたそうです。今では開発が進みカバは生息していません。

また、近くにはトーヤンドゥという街があります。「ンドゥ」というのはゾウのことだそうですが、もちろんゾウは生息していません。

見ごろを迎えたジャカランダ(写真上)ですが、温暖化の影響で開花時期が以前とは変わっているようです。

では、気候変動などに多くの人が興味関心を持っているかというと、なかなか難しい現状があります。身近だからこそ気づかなかったり、真剣になりづらいということは海を越えても同じです。

理科の教育は、科学的思考と興味関心を育てるもので、遠いところのすごい技術を教えることとは限りません。

身の回りのことに興味を持つということこそが理科を学ぶ上でとても重要な姿勢となります。今後の活動の中でこの「理科の身近さ」も楽しさと同じように子供たちに伝えていけたらと思います。

SHARE

前 最新記事一覧

JICA海外協力隊サイト関連コンテンツ

  • 協力隊が挑む世界の課題

    隊員の現地での活動をご紹介します

  • JICA 海外協力隊の人とシゴト

    現地の活動・帰国後のキャリアをご紹介します

  • 世界へはばたけ!マンガで知る青年海外協力隊

    マンガで隊員の活動をご紹介します

TOPへ