2026/09/04 Fri
文化
#15 美しい国、南アフリカ

(こちらは3つある首都の1つであるプレトリアのユニオンビル(大統領府)から撮影した街の風景です。)
はじめまして。2026年度1次隊 小学校教育 山田 良陽と申します。
2026年度1次隊の中では最も早くアフリカ大陸に足を踏み入れました。23kgのキャリーケースを1つだけ持って、約2年間を景色の美しい国、南アフリカで過ごします。
86,400円
唐突すぎますね。
もし皆さんの手元に、今日中に使い切らないといけない86,400円があったら、何に使いますか?貯金もできない、換金性の高いものに変えることもできないとしたら。
お金の話になると、きっと「どうやって使い切ろうか」「どうにかして使い切ってやろう」と思いますよね。
86,400秒
1日は86,400秒です。
時間になるとどうでしょうか。1秒も無駄にせずに過ごせていますか。
目に見えるお金の価値は実感できるのに、目に見えない時間の価値は、途端に見失いがちなってしまいます。もしかしたら、お金の価値よりも時間の価値の方が大きいかもしれないのにもかかわらずです。
さてさて、話は変わります。
南アフリカに来て、研修期間中に語学学校に通わせていただきました。そこで南アフリカの文化について学ぶ機会があり、「Ubuntu(ウブントゥ)-I am because we are」という考え方があるのだと教わりました。
「私が存在するのは、私たちが存在するから」
「私たちが存在するから、私が存在する」
Ubuntuを表す言葉として、このような表現があります。
私なりに解釈したUbuntuの考え方は、
「人は一人では人になれない。周りの人との関係の中で、自分という人間が成り立っている」
というものです。
そして、語学学校で聞いたUbuntuの説明の中で、私が特に印象に残ったのが「他者の時間」に対する考え方でした。
誰かが少し遅れたり、約束を守れなかったりしたとしても、何かしらの大きな問題が起きていないのであれば、オールオッケー。
もちろん、すべての南アフリカの人がそう考えているということではありません。ただ、私にとっては、日本とは少し違う時間の捉え方に感じられました。時間を守ることが大切ではないということではありません。それよりも、その人との関係やその人自身を大切にしようとする価値観が根底にあるように感じたのです。
自分の時間だけではなく、他者の時間も大切にする。なぜなら、他者とのつながりの中で自分も存在しているから。
私が任地に派遣され右も左もわからないとき、同じ職場の方々が朝わざわざ私の家まで迎えにきてくれたり、帰りに遠回りしてまで買い物の仕方を教えてくれたりしました。挙げれば枚挙にいとまがありません。そう言った姿勢の一つ一つに、Ubuntuの考え方が表れているように感じました
言葉は違えど、日本語でいうところの「情けは人のためならず」という言葉とも、少しつながるなと感じます。
さて、冒頭の話に戻ります。 私の中心には、1秒も無駄にせず、すべてを経験や努力に変換していきたいという考えがあります。
ですが南アフリカに来て、少し考えを変えていきたいなと思っています。
これまでの私は、自分の時間をどう使うか、自分が何を経験するか、自分がどれだけ成長できるかということを中心に考えていたように思います。
南アフリカの人たちと過ごしていると、自分の時間を自分のためだけではなく、周りの人のためにも使おうとする姿を感じることがあります。
自分の時間を誰かのために使う。自分の大切なものを、周りの大切な人のために使う。
他者のために自分の時間を使う。
なぜなら、あなたがいるから、私がいる。あなたがいるから、私なのだ。
自分の大切なものを、周りの大切な人のために使うことができる。とても美しいことです。私も少しずつそんな風になれたらなと思っています。
南アフリカの美しさは、雄大な自然や街並みだけではありません。人と人とのつながりを大切にしながら生きる人々の姿にも、その美しさがあるのだと思います。

私はこの先約2年間を人の在り方が美しい国、南アフリカで過ごします。
86,400秒。
皆さんは、どう使いますか。
※まだ赴任してきたばかりなので、赴任先や私の要請内容については全く触れていません!次の機会にまた書かせてください!
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