JICA海外協力隊の世界日記

スリランカ便り

【日本語教育】4年生の遅刻 vs 私(サバラガムワ先生)

こんにちは、こんばんは、サバラガムワ先生です。

現在、4年生には「ビジネス日本語」という講義で日本の一般的なビジネスマナーを教えています。

2回目くらいの授業で、「遅刻・早退・欠勤」について教えました。

授業は3時間続けてするので、途中で15分休憩をします。

休憩では学生は売店へ行って食べたり飲んだりするので、休憩後の教室の戻りが遅い。

必ず遅れてくる。

ついに3回目の授業で叱りました。

「何のためにビジネスマナーを勉強していますか。

4年間、日本について何を学んできましたか。

今まで、他の先生は誰も注意しませんでしたか。」

私は怒っているというのを伝えた後に、

「これから、遅刻をしないためにどうしますか。何をしますか。」

と問いかけると、時間がかかりましたが、

「時間に注意します。」

と学生の口からその言葉が聞けたことにほっとしつつ、

「遅刻しそうになったら、電話をください。そのように勉強しましたね。」

とその日は伝えました。

スリランカに来て初めて本気で叱った日だったので、家に帰って、私は

「日本の『価値観を教える』ではなく『価値観の押し付け』になっていなかったかな。大丈夫だったかな。」

とずっと頭の中でぐるぐる、もやもやしていました。

「叱るだけではよくないよな」という考えに至り、次の授業から

15分内に戻ってこれたらシールをあげるようにしました。

学生にシールのことと時間のことを繰り返し伝え、休憩をするようにしたら

15分以内に戻ってくるようになりました!!!(わーい!!!)

そして、そこから今までの授業で、休憩後に遅刻してくる学生はいなくなりました。

仕舞いには、最近、学生から

「先生、シールはいい工夫ですね~」

とニヤニヤしながら言われました(笑)

学生も私もWin-winです(笑)

おわり

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