2026/11/02 Mon
人 小学校 活動
#45 普段の活動記録②~教材~

Mambo!(元気ですか!)2025年度2次隊、小学校教育隊員の松本花観です。
わたしはタンザニアのシハというところのサンヤジュウ小学校に派遣されています。普段は3年生の子どもたちに算数を教えたり、先生たちと教材を作ったりしています。今この記事を書いているのは、2026年10月11日です。わたしがタンザニアに来て7カ月半、研修を終えてサンヤジュウ小学校に赴任してからは6カ月と少しが経ちました。今回の記事では、この6カ月活動をする中で作成した教材についてお話します。上の1枚目の写真は、「時間の単位(時計の読み方)」の単元で使用した教材です。時計の長針や短針のイメージは実際に模型があった方が理解しやすいと考え、この教材を作成しました。大きい時計は教師用、小さい時計は児童用です。空き時間にはこの児童用の時計を渡し、「今何時でしょう。」とクイズを出し合いました。
上の写真は、「長さ」の単元で使ったものです。教師用の定規がなかったので、自分で作りました。
上の写真も同様に、「長さ」の単元で使用したものです。
タンザニアの子どもたちは、全員が定規を持っているわけではありません。そこで児童用の定規を作成しました。
上の写真は、1メートルのメジャー代わりの教材です。教室の縦横の長さ、ドアや窓の縦横の長さなど、定規では測ることが難しいところの長さを測る時に使いました。

上の写真は、計量カップです。「かさ」の単元で使用しました。このカップを使って、500mlのペットボトルなどいろいろなもののかさを測りました。
上の写真は、計算チャレンジカードです。空き時間には計算カードを使って、足し算・引き算の反復練習をしています。このチャレンジカードは、規定のタイムより早く計算カードができたら、裏にシールを貼ります。合格してどのシールを貼ろうか選んでいる子どもたちの表情はとても晴れやかで、こちらも笑みがこぼれてしまいます。
上の写真もこの計算カードチャレンジで使用しているものです。左の紙には、どのタイムでどのレベルかを説明しています。1分以上→ひよこ、30~59秒→ねこ、というようにレベルが決まっています。ライオン、牛、ヤギのレベルの人はシールをもらえます。16セットのカード全てをクリアしたら、右の折り紙でできたメダルをもらえます。
計算カードは一つひとつ手作りで作りました。3年生の小学生を対象に行っています。まだまだ1けたの足し算・引き算や繰り上がり、繰り下がりのある計算が苦手な子どもたちも多いです。毎日繰り返し計算カードチャレンジを繰り返し、計算力の向上を目指しています。
上の写真は、「時間の単位(時計の読み方)」の単元で使用しました。朝起きてから夜寝るまでの生活の流れを絵にしています。この絵を掲示し、「何時に起きますか。」「掃除は何時ですか。」など、実際の子どもたちの生活の時間帯に合わせながら時間の言い方を学習しました。日本であれば、テレビのモニターやプロジェクターを使って、前に絵や写真を掲示することができます。タンザニアでは黒板とチョークしかありません。そのため、こういった視覚教材を積極的に使用し、学んでいることをイメージしやすくしています。

上の写真は、授業後の振り返りアンケート代わりに使用している袋です。表面に「にっこり」「普通」「悲しい(難しかった)」のイラストを貼っています。3段階に分けて、今日の算数の授業がどのくらい理解できたかを毎回調べています。子どもたちは一人一つ、下の写真のような名札を持っています。この名札を3段階の袋に入れます。今日の授業がよく理解できたか、まあまあ理解できたか、全然理解できなかったかを自分で振り返ってもらいます。「悲しい」マークに入れる子が多かった日は、どこが分かりにくかったのか、なぜ難しかったかを教師自身も振り返ることができます。
赴任した当初は、子どもたちの顔と名前を一致させるのがとても大変でした。そのため、子どもたちの名前を書いてクリップに貼り付けた名札を作成しました。次第に、教室に来たら自分の名札を受け取って胸につけるという行動が毎回定番化されてきました。名札が残っている=欠席児童、ということになるので、日々の出席確認にも活用しています。授業後には、先ほどの授業後アンケートとしても使用します。
最後に、上の写真は日本から持ってきたハンコです。これはわたしが作ったものではなく、日本からタンザニアに来る際に、日本の同僚の先生から餞別としてプレゼントしていただいたものを持ってきました。練習問題で全問正解した子どものノートには、このハンコを押して「よくできました」という意味の「スーパーサフィ!」と日本風の花丸を書いています。毎回ノートを返却する度、「スーパーサフィありました!」と嬉しそうに報告してくれる子どもたちの笑顔が一番のやりがいです。
日本の学校では当たり前にあるものも、タンザニアでは手に入りません。でも、あるもので工夫して必要なものを作る力がついたなと感じます。これからも子どもたちの算数能力の向上のため、どんな工夫をしたらいいか日々考え実践していきたいです。
それでは今回はこの辺で!
Tutaonana tena!(またお会いしましょう!)
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