2026/08/31 Mon
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#37 日本文化クラブ~7年生編(part1)~

Mambo!(元気ですか!)2025年度2次隊、小学校教育隊員の松本花観です。
わたしはタンザニアのシハというところのサンヤジュウ小学校に派遣されています。普段は3年生の子どもたちに算数を教えています。
活動内容は算数の指導や教材作成が中心です。しかしせっかくタンザニアに日本人として来ているので、タンザニアの先生たちや子どもたちに、日本の歴史や文化についてもっと知ったり、興味を持ってほしいと考えています。
8月4日(火)には、タンザニアの学校の先生たちを対象に日本文化を紹介しました。その際は、「書道(習字)」と「扇子」を紹介しました。
今回は、いよいよ子どもたちを対象に日本文化を紹介することにしました。具体的には、8月7日(金)、8月11日(火)~8月14日(金)の5日間、「日本文化クラブ」というクラブの活動を行いました。タンザニアの小学校では、授業と授業の間に中休みや昼休みがあります。その休み時間を利用しました。
なぜタンザニアの小学生に日本文化を伝えたいと思ったのか、理由は3つあります。1つ目は、子どもたちが日本のことを知りたいと思ってくれているからです。わたしがサンヤジュウ小学校に来た4月からこれまで、たくさんの子どもたちに「日本ではどんな食べ物を食べるの?」「日本の小学校にはどんな教科があるの?」など、日本のことを知りたい!という思いで様々な質問をしてくれました。そこで、このように「日本文化クラブ」という形で、日本文化について知ってもらう機会があると、子どもたちの疑問や、知りたいという気持ちに応えられるのではないかと考えました。
2つ目は、せっかくタンザニアの小学校に、JICA海外協力隊のボランティアとして日本人が派遣されているこの環境を最大限活用したいと考えたからです。わたしは日本で生まれ、日本で育ってきたので、日本文化について知識や経験があります。一方で、日本人に出会う機会もなかなか限られているタンザニアの子どもたち。このような状況をせっかくなら生かして、わたしに伝えられることをできるだけ子どもたちに伝えたい、と考えました。
3つ目は、子どもたちに日本のことや世界のことをもっと知ってほしいと考えたからです。わたしの住んでいるサンヤジュウ小学校の子どもたちは、とても自然豊かな環境で生活しています。しかし、子どもたちが触れることのできる日本や世界の情報はとても限られています。テレビで見る中国や日本の映画、周りの大人たちから聞いたことなど、実際のこととは少し違う内容を「日本のことなんだ」と認識してしまうこともあるかもしれません。正しい情報を知らないことは、時に人を傷つけたり、勘違いを生んだりしてしまうきっかけになってしまうこともあります。日本文化の面白さに触れて、「日本ってこんな国なんだ」「もっと世界のいろんな国のことを知ってみたいな」と前向きな気持ちで過ごしていってほしいという思いで、この活動を考えました。
今回5日間で実施した内容は以下の通りです。
8月7日(金):「書道(習字)」
8月11日(火):「書道(習字)」
8月12日(水):「茶道体験(抹茶)」
8月13日(木):「着物(浴衣)」
8月14日(金):「日本の昔のおもちゃなど(福笑い・コマ・お手玉・風呂敷)」
対象は7年生の子どもたちです。7年生の子どもたちを対象にした理由は、7年生の子どもたちは9月の国家試験が終わると小学校を卒業します。他の子どもたちよりも先に学校を去ってしまうということを知り、それなら学校に来ているうちに、日本文化について触れてほしいと考えました。この活動がうまくいったら、今後は他の学年にも実施できたらいいなと考えています。
最初の写真は、「書道(習字)」の体験をしている子どもの様子です。
この写真は、自分たちで書いた自分の名前を持って記念に撮った様子です。この日は、わたしがカタカナで名前を書いて、その見本を見ながらこどもたちも自分の名前を書きました。初めて見るカタカナ、初めて見る筆と墨汁に興奮しながら、とても丁寧に書いている様子がほほえましかったです。

8月12日(水)には、「茶道体験(抹茶)」を行いました。上の写真は、使用した道具です。お椀、茶筅、抹茶の粉を使いました。この道具は、全て表敬訪問でプレゼントしていただいた道具です。JICA海外協力隊は、それぞれの任国に派遣される前に、ゆかりの地方自治体を訪問します。わたしは京都市出身なので、タンザニアに来る前に京都市の表敬訪問に行きました。その際に、協力隊の応援団の方たちから、「ぜひタンザニアの子どもたちや先生たちに、日本や京都の文化を伝えてきてくださいね。」と言って持たせていただいた道具です。ありがたく活用させていただいています。この場をお借りしてお礼申し上げます。応援団の皆様、ありがとうございました。
わたしは、タンザニアに来る前は小学校教員をしていました。その際に、たまたま茶道部の顧問をしていた時期がありました。まさかその時の経験がタンザニアで活きることになるとは思いもしませんでした。人生は思いもよらないところで過去の経験がつながったり活かされたりするものなのだと、学ばされました。

活動では、「茶道(抹茶)」について紹介しました。日本では、抹茶というお茶がとても有名なのだということを説明しました。お椀に抹茶の粉とお湯を入れ、茶筅で数字の「1」を書くように点てるのだということを紹介しました。実際に子どもたちに点てる体験をしてもらったり、点てた抹茶を飲んでもらったりしました。タンザニアには和菓子はないので、ビスケットを和菓子代わりにして抹茶の試飲を楽しみました。タンザニアでお茶と言えば、砂糖をたっぷり入れた紅茶が主流なので、抹茶の味に戸惑う子どももいましたが、初めての経験をとても楽しんでくれていました。わたしが説明したことを子どもたちはよく聞いて覚えてくれていたようで、「数字の1を書くみたいに点てるんだよ」「飲むときはお椀を2回、回さなきゃ」など、楽しそうに話しながら茶道体験をしていました。
実は職員室の先生方にも、茶道体験をしてもらいました。初めて見る道具や抹茶に、先生たちはとても興味を持って体験に参加してくださいました。
これまでに見たことのないものを体験することは、とても勇気がいることだと思うのですが、タンザニアの先生たちや子どもたちが積極的に参加してくれたことがとても嬉しかったです。
今回は、8月7日(金)、8月11日(火)~8月12日(水)に実施した内容についてお伝えしました。
8月13日(木)、8月14日(金)に行った日本文化クラブの内容については、パート2で紹介します。
それでは今回はこの辺で!
Tutaonana tena!(またお会いしましょう!)
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