JICA海外協力隊の世界日記

ウガンダ便り

【日本の小学校とは大違い!?】♯21 活動先紹介〜前半戦〜

Apwoyo!!

※「アフォーヨ」はアチョリ語で、「Thank you」と挨拶の意味もあります。グルで毎日交わす、大切な言葉です。

今回のテーマは「ウガンダの学校紹介」。私が活動している学校の日本とは大違いの特徴を紹介したいと思います。

★基本情報
Gulu Prison Primary School(グル・プリズン小学校)は、P1〜P7まで各クラス約50〜90人の生徒が在籍しています。日本でいうとP1が1年生、P2が2年生という区切りですが、ウガンダには留年制度があり、同じクラスでも年齢の幅が広いのが特徴です。先生は約15名。
さらに支援級もあり、普段は5名ほどの生徒がその教室にいます。障害の種類としては知的障害、身体障害、自閉スペクトラム症、学習障害、など様々です。障害があると診断されている生徒は100人以上いますが、十分なサポートが行き届いていないのが現状。
学校は町から徒歩20分、自転車で10分ほどの自然豊かな場所にあります。授業は朝7時から夕方5時まで。P7の生徒は夜9時まで勉強している時もあり、その体力には驚かされます。

校舎は長屋が中庭を囲む形になっており、いつでも外に出やすい、他学年の生徒同士が交流しやすい、と言う特徴があります。

それでは早速、注目ポイント前半戦!!

①「井戸」
校舎の敷地を出ると広大な芝生広場があり、その中に一つの井戸があります。
生徒や地域の人が水を汲んだり、手を洗ったり、自然と交流が生まれる私のお気に入りスポットです。
支援級の子どもたちと一緒に水を汲むのが毎朝の日課。レバーが重く、いい運動になります。女性が20リットル以上のジェリ缶を頭に乗せて運ぶ姿は本当にたくましい!!私も挑戦しましたが、首がもげそうでした。気になるお味はというと・・・鉄の味。ですが案外飲めて、お腹を壊したこともありません。

②「ポショ&ビーンズ」
毎日3人のクッカーさんが、芝生広場の中にある小屋で給食を作ります。ウガンダではどの学校でも基本はこのメニュー。とうもろこし粉を練って蒸した白色のポショと、豆をトマトや玉ねぎで煮込んだビーンズです。
単調に見えて、食べ続けるうちに不思議と恋しくなります。

炭火の煙で目が開かなくなるほどしょぼしょぼする中の調理はとても大変。ポショをかき混ぜるのも本当に一苦労です。大きな薪を斧で割ったり熱い鍋を素手で扱ったり鳥を捌いたりする女性たちの力強さに圧倒されます。

時間をかけて煮込まれたビーンズの味は絶品です!!
給食を食べられるのは先生とP7の生徒、お金を払った子どものみ。多くの子は家に帰って食べますが、昼食抜きで午後の授業に参加する生徒もいます。

水曜日はスペシャルランチデイ★「ボー」という緑の野菜の炒め物やお肉(牛や鶏)を野菜と煮込んだおかずなど、いつもより豪華な食事を作ってくれます。写真はそのうちの一つで、ビーンズ、ポショ、カロ(きびとキャッサバ粉を練って蒸した紫色のもちもちした食べ物)、ボーのピーナッツソース和えの盛り沢山メニューとなっています。

③「Tea Time」
10時半から30分間の休憩時間があります。先生や住民が大量のキャッサバスティック(いも)やラガラガラ(小さなパンケーキ)をバケツに入れて芝生広場まで来て、子供達が買いに集まります。お金を持っていない子は友達に「ちょうだい!」と手を伸ばし群がる姿も。そんな時子供達は自分が食べる量がどれだけ少なくなったとしてもみんなに分け与えるんです。ちょうだいと言われても自分が食べたい欲が勝ってしまう自分が小さく感じる時もあります。

Teacher’s roomにはティー(激甘)が用意されてあり、レモンを絞って飲みます。最近はTeaTimeに先生にウガンダの教育事情などを聞いて会話を楽しませてもらっているのですが、ウガンダの人たちは良くも悪くも話好きで、休憩時間が終わっても気にせず続けます。そんなゆるさに助けられる時もありますが、終わるタイミングを見定める力も身につけないといけません!

いかがでしたでしょうか。

〜前半戦〜では、学校の生活や食文化など、毎日目にする光景を中心にお伝えしました。

〜後半戦〜では、この学校の名前の由来にもなっている「プリズン(刑務所)」との不思議な関係。子どもたちが囚人たちとどんな距離で過ごしているのか、そのリアルを紹介します。

Wanen Lacen(See you again)

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