JICA海外協力隊の世界日記

ウガンダ便り

【任地の特産品コーヒー】#19 コーヒー作りを体験してみませんか

2024年度1次隊、薬剤師の浅井です。
今回は任地カプチョルワ県の特産品コーヒーを紹介します。

私の任地カプチョルワ県は、ウガンダの東部、エルゴン山(標高4321m)の中腹に位置しており、空気も水もとてもきれいな町です。ウガンダは赤道直下にある国ですが、カプチョルワ県は標高約2000mにあるので、年間を通して15~25℃と過ごしやすい気候です。

カプチョルワ県ではキャベツやマトケ(調理用の緑のバナナ)など農作物の栽培が盛んですが、中でもコーヒーは輸出作物として農家の大切な収入源となっています。ここで栽培されているコーヒーの主な品種はアラビカ種です。
至るところでコーヒーの木がマトケ畑の中に混在して植えられているのを目にし、収穫時期には道端で豆を干しているところを見かけます。

みなさん、コーヒーはお好きですか?一杯のコーヒーが出来るまでの旅路を御存知ですか?
カプチョルワでは、コーヒーツアーに参加すると農家さんのお家で苗木から一杯のコーヒーになるまでの工程を体験しながら学ぶことができます。

下の写真はコーヒーの木の苗木です。3年経つと上の写真のように大きくなり実を収穫できます。
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赤く熟した果実を収穫して中の種を取り出し、半日から1日水に漬け、種子の周りのヌメヌメを取り除き、水で洗い流します。(ウォッシュド製法というカプチョルワで主に行われている製法です)。
コーヒーの実2.jpg

その後、天日干しして乾燥させます。
多くが小規模農家で、赤い果実の状態で出荷する人もいれば、乾燥させた豆の状態にして出荷する人もいます。もちろん、乾燥させた豆の状態の方が高値になります。

乾燥した豆を、杵と臼でたたき、薄皮を豆から剥がします。
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息を吹きかけて、皮を取り除き、豆だけにします。豆を落とさないようにザルを煽るのも、タイミングよく息を吹きかけるのも、素人の私にはとても難しく、なかなか皮を取り除けません。地元育ちのガイドはとても上手くやって見せてくれました。
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次に、豆を焙煎します。村の多くの家にガスはないので、焚火で焙煎。徐々にコーヒーの香ばしい香りが広がってきます。あともう少し!!
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良い具合に焙煎し終えた豆は、皮を取り除くために使った杵と臼を再び用いて粉状にします。
これでコーヒー粉の完成です。沸いた湯の中に粉を入れ、香りが広がるまで火にかけて待ちます。
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良い香りがしてきたところで火からおろし、漉してカップに注ぎます。
大胆な淹れ方!!と思われる方もおられるかもしれませんが、私はこのツアーに参加してからこの淹れ方がお気に入りです。
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最後は、コーヒーカップで乾杯!!農家さんとお話しながら美味しいコーヒーをいただきます。
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いかがでしたか?
ウガンダではカプチョルワ以外の地域でもコーヒーが栽培されています。日本でウガンダ産コーヒー豆を見かけたら、是非試してみてください。
コーヒーツアーでは、コーヒー豆を直接、農家さんから買うこともできます。全て手作業で製造されるコーヒー。大小様々な豆が混在し、焙煎具合も均一ではないけれど、だからこその味わいを楽しめるコーヒーです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
ケイタボーン(現地語で「ありがとう」)

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