JICA海外協力隊の世界日記

ウガンダ便り

【ウガンダの畜産】ウガンダの家畜事情をご紹介

Agandi!(アガンディ:ニャンコレ語で「こんにちは」。時間帯を問わず使える便利なあいさつです。)

ウガンダ南西部のヌトンガモ県で活動している2024年2次隊の中森です。職種は獣医衛生で、ウガンダクレイン乳製品協同組合の獣医検査室に配属されています。同僚とともに、家畜の疾病検査や予防活動、啓発のための情報発信に取り組んでいます。

今回は、ウガンダの畜産についてご紹介したいと思います。

かつて、ウィンストン・チャーチルがウガンダを「アフリカの真珠」と称したように、ウガンダは肥沃な大地に恵まれ、農畜産業が盛んな国です。人口の約7割が農業に従事しており、農業は人々の暮らしを支える重要な産業となっています。

「アフリカ」と聞くと暑い気候を想像されるかもしれませんが、私が暮らしている南西部は標高が高く、年間を通じて気温は2030℃程度と過ごしやすい環境です。日本で例えるなら軽井沢でしょうか。暑さに弱い家畜にとっても飼育しやすい環境で、私個人も気候においては日本より暮らしやすいと感じています。

ウガンダには、長く大きな角が特徴的な在来種の「アンコレ牛」がいます。種の保全を目的とした国営の保全農場も設置されており、ウガンダを代表する家畜の一つです。

実は、ウガンダに来る前にアンコレ牛について調べた際、「家族同然に大切にされているため、高齢で死んでも食べない」という記述を目にしたことがありました。そのため、伝統的に食用にはされていないものと思っていました。しかし実際には、アンコーレ牛は肉用としても飼養されています。ステーキは高級品とのことですが、味も良いそうで、私もいつか食べてみたいと思っています。

アンコレ牛は、ウガンダに常在する感染症への耐性が高く、脂肪分が多い良質な乳を生産する一方で、乳量は123L程度と少なめです。反対に、日本でもよく見られる白黒模様のホルスタイン種は乳量が多いものの、高温環境や感染症への耐性があまり高くありません。そのため、多くの酪農家は両者を交配した交雑種を飼育し、病気への強さと高い生産性の両立を図っています。

また、南西部では生乳を家庭で温めて飲む習慣があります。殺菌済みのパック牛乳は未殺菌の生乳と比べて24倍ほど高価で販売されているため、日常的には生乳がよく利用されています。朝には牛乳缶を運んだバイクを見かけます。

温めた牛乳に紅茶を加えて飲む「Tea」は、多くの家庭で親しまれています。農家さんの家でいただくTeaは、砂糖を入れなくても自然な甘みと濃厚な風味があり、とてもおいしいです。

Teaは飲食店でも気軽に注文できます。ウガンダでは「Black Tea」はお湯に茶葉を入れた紅茶、「African Tea」はホットミルクに紅茶を加えた飲み物を指します。ウガンダを訪れる機会があれば、ぜひ一度「African Tea」を味わってみてください。

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