JICA海外協力隊の世界日記

ウズベキスタン便り

タシケントで歴史と文化を感じる旅


執筆:イズミダユイコ(JICA海外協力隊2026年度1次隊/看護師)


Assalomu alaykum.
2026-1次隊ウズベキスタン派遣のイズミダです。
看護師としてウズベキスタンに来てからまだ1ヶ月ですが、ウズベキスタンの魅力を知ることができる場所をご紹介します。(首都タシケント)

1.Islamic Civilization Center(イスラム文明センター)

イスラム文明センター.jpg
2026年2月に完成したばかりの博物館です。イスラム建築とAIが融合された施設です。
中央アジアに位置するウズベキスタンは古くからシルクロードの都として栄えてきました。そのため、言語、食物、建築、宗教、科学、芸術など様々なものを伝える商人達により複雑に発展してきました。紀元前から現在に至るまでの貴重な文化財が歴史順に展示さ
れています。最後は本当に圧巻されます!!
日本よりもはるかに長い歴史の上に現在のウズベキスタンがあると思うと、より一層楽しいですね。
※現在はツアーでしか申し込みができないそうですが、ガイドがあった方が良いと思います。2026.09現在

2.中央アジアプロフセンター(現名:Besh Qozon /ベシュ・コゾン)

プロフセンター.jpg

ウズベキスタンに欠かせない食べ物の一つがプロフ(Palov/Osh)です。プロフはピラフと同じ語源で生米から油で炒めていきます。プロフの起源は正確には分かっていませんが、1000年以上前から中央アジアで食べられていたと考えられています。プロフの材料は、米・人参・玉ねぎ・肉・油・香辛料です。これらは中央アジアの農業や牧畜、交易によって集まる材料です。これらを大鍋で作り、大人数で食べる!というのが特徴です。中央アジアでは遊牧民や商人、軍隊など大人数で移動することが多かったため、一つの鍋で大量に作れて栄養が取れて材料が手に入りやすいものとして便利だったそうです。現在まで続くこのプロフは、結婚式の朝プロフ(6~8時頃)を食べる習慣としても残っています。作る技術や共同作業、おもてなしやお祝いの時に食べるものとしてウズベキスタンの文化がこのプロフには反映されています。
プロフを作る職人さんのことはOshpaz(オシュパズ)といいます。
ここのプロフセンターでは作っているところを間近で見学ができ、様々な味のプロフを食べ比べすることもできます。

3.non(パン)焼き体験

ノン.jpg

Nonもまたウズベキスタンの人にとって欠かせない食べ物です。丸くて平たいパンで中央にはchekich(チェキチ)という道具で模様が付いています。この模様には装飾の意味だけではなく、膨らみすぎないようにする役目もあります。そして、周囲はふっくら焼き上がります!
nonはタンディールという土釜で焼くのが特徴です。語学授業でnonを実際にダンディールで焼く体験をしてきました。Nonvoy(ノンボーイ:nonを焼く職人さんのこと)という言葉があるくらい職人さんの焼き技は魅力的でした。そして出来上がったnonはとても美味しくて感動します。
nonの上に胡麻を乗せていますが、「この胡麻は床に落ちてしまっても大丈夫。牛とかに食べさせることで施しになるのよ」と、教わりました!
結婚式やお祝い、お呼ばれの時には必ずnonを持っていき、nonを分け合うことが、豊かさや幸せを分け合うという意味を持つほどウズベク人の日常に欠かせない食べ物です。
しかし、このnonはウズベキスタンだけの文化ではなく、中央アジアから中東にかけても似たような小麦と平たい形状、釜焼きのパンの文化があります。
農耕が古代中央アジアからシルクロードを経て、イスラムの文化に溶け込みながら家族やマハラ(日本で言う町内会のような、地域の住民コミュニティの単位)に欠かせない存在になってきたということです。

OshpazもNonvoyも皆で分かち合うものを作る職人さんです。それは、ただの料理人というだけではなく、ウズベキスタンの共同体の結束を支えてきた方々といえるでしょう。
まだまだ語り足りないですが…まずはこちらで歴史と文化を味わってみてください!!

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