JICA海外協力隊の世界日記

ウズベキスタン便り

ウズベキスタン人と日本人の誇り「国立ナヴォイ劇場」

首都タシケントには、アリシェル・ナヴォイ記念国立アカデミー大劇場 (通称ナヴォイ劇場)という大変立派な劇場があります。



1947年に初公開されて以来、現在でもシーズン(11月頃~5月頃)になると、オペラ・バレエが上演され、特にチャイコフスキー、プロコフィエフなどのロシアの作曲家の作品も多く含まれた多彩なレパートリーが楽しめます。



チケット代は演目や席により様々ですが1,0002,500円くらいと、日本に比べお手頃な価格です。


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ウズベキスタンは、海外協力隊員の派遣国のなかでは、本格的なバレエやオペラが見られる稀有な国の一つと言えるでしょう!



劇場を近くで見ると、細かい装飾の施された素晴らしく緻密な建築であることが良く分かります。この頑丈な構造のおかげで、1966年の大地震でタシケントの街が壊滅的な被害を受けたときにも、このナヴォイ劇場は無傷でした。

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入口付近の美しい装飾

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観覧後、夜の雰囲気に見送られながら劇場を後にします

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正確に積み上げられたレンガ

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劇場内部の細密な装飾

実は、この建築には日本国民が深く関わっています。

第二次世界大戦でソビエト連邦軍の捕虜(抑留者)となった旧・日本兵の数百名が、1945年~46年にかけて建築に携わったもので、その功績を称え、ウズベキスタン国からの感謝の意を示すプレートが劇場の側面に掲げられています。


そこには 「1945年から1946年にかけて極東から強制移送された数百名の日本国民が、このアリシェル・ナヴォイー名称劇場の建設に参加し、その完成に貢献した。」とロシア語、日本語、英語、ウズベク語の4か国語で書かれています。

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激戦地から遠いこのウズベキスタンの地まで同胞の抑留者が来られていたこと、そして、日本人の器用さや仕事の正確性を生かし、困難な時代にこのような素晴らしい建造物を完成させたことへの畏敬の念を感じずにはいられません。



ウズベキスタン国民だけでなく、現在ウズベキスタンのために活動している日本人の私たちにとっても、ここは心の拠りどころのような特別な劇場なのです。

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