JICA海外協力隊の世界日記

ウズベキスタン便り

ウズベキスタンで広がった言語観


執筆:河嵜文葉(JICA海外協力隊2025年度3次隊/看護師)


アッサローム・アレイクム。こんにちは。
中央アジアの真ん中に位置するウズベキスタンへ派遣され、早2か月が経とうとしています。

私はこれまで中央アジアを訪れたことがなかったため、初めて出会う文化や価値観に日々驚きながらも、楽しく過ごしています。
今回は、その中でも特に「自分の価値観がアップデートされた」と感じたことについて紹介したいと思います。

それは、「言葉」についてです。
これまで日本で暮らしてきた私は、普段の生活ではほとんど日本語しか使わず、海外の方と話す機会があれば英語を使う程度でした。また、海外旅行に行った際も英語でコミュニケーションを取っていました。そのたびに、「英語は大切だな。もっと話せるようになりたい」と感じていました。
しかし、ウズベキスタンに来て、その考え方が少し変わりました。
当たり前ですが、ウズベキスタンでは多くの人が公用語のウズベク語を話します。しかし、ウズベキスタンは1991年に旧ソ連から独立した歴史を持つため、ロシア語も話せる人も少なくありません。一方英語に関して、近年は学校で英語教育が行われているため、若い世代の中には英語で会話できる人もいますが、大人の方からは「英語はわからない」と言われることがよくあります。
私はこれまで、英語は世界中で通じる共通言語だと思っていました。そのため、簡単な英語の挨拶が通じなかったときには驚きました。

先日、タシケント郊外にある、ご家族で運営されているかぼちゃ博物館を訪れました。そこで、カザフスタンやキルギスから来た観光客の方々、そしてウズベキスタン在住のご家族と一緒にお茶を飲む機会がありました。
皆旧ソ連圏出身ということもあり、共通言語はロシア語でした。会話は主にロシア語で進み、私はウズベク人の方に通訳してもらいながら話の輪に加わりました。
そのとき、これまで感じていた「国が違っても共通言語があれば人とつながれる」という思いはそのままに、その共通言語は必ずしも英語とは限らないのだということを実感しました。ここでは、英語ではなくロシア語が人々をつなぐ役割を果たしていたのです。

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活動先でも訪問看護に同行していますが、患者さんやそのご家族が同僚看護師とロシア語で会話する場面によく出会います。そのたびに同僚が「この子はロシア語がわからないから、ウズベク語で話してあげて」と説明してくれており、少し申し訳ない気持ちになることもあります。
これから2年間、看護師として地域の方々と関わっていく中で、ウズベク語はもちろん、ロシア語も少しずつ学び、より多くの人と直接コミュニケーションが取れるようになりたいと思っています。

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