2026/05/20 Wed
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バヌアツ便り~5月12日 看護の日 in VANUATU~

2025年度2次隊バヌアツ看護師隊員の毛塚良江です。2026年2月からバヌアツの首都ポートビラ市にあるNCD Hub クリニックで活動しています。バヌアツは、南太平洋に浮かぶ83の島があり、全部の島を合わせても新潟県とほぼ同じ面積になります。海なし県の栃木で生まれ育った私は海が見えると、ちょっとだけ嬉しい気持ちになります。住まいや活動先からは海が見えない位置にあるため、週末は日焼け対策をして海岸までデコボコ道の散歩が習慣になっています。
バヌアツではNCDs(生活習慣病)が死因の上位を占めており、深刻な社会問題になっています。NCD Hub クリニックは、2022年にバヌアツ国立病院から独立し毎日40人前後の患者が来院します。高血圧、糖尿病が多く、糖尿病から足病変を発症し壊死してしまい手足の壊死組織を切断する方が少なくありません。そのため、今後NCDsの予防啓発活動を中心に活動予定です。
バヌアツでは、3年課程の看護学校を卒業、2年間のインターンを修了した後、晴れて看護師として働くことができます。看護師、学生やインターン生と赴任から3カ月一緒に働き、彼らの知識や技術は、勉強になる点が多いです。日本とは違い、バヌアツでは看護師が、発熱時などは薬を処方するなど、医師に近い働き方をしています。
5月12日は看護教育を受けた人なら誰もが知っている偉大なるナイチンゲールの誕生日。日本でも看護の日になると各都道府県、各病院で看護職の普及のための催し物をしていました。ここバヌアツでもInternational Nursing Dayとして、各地でイベントがありました。この日、私の活動先のクリニックは、スタッフ総出で看護の日イベントに参加しました。
看護の日の診察予約が入っていないため、何日も前から同僚に確認しましたがholidayとしか言われませんでした。日本に比べると祝日が少なく、土日が祝日でも振替休日がないため、休みが増える?と思っていましたが、急展開!前日のお昼休みに明日は看護の日にダンスを披露しよう!ということになりました。私もダンスに参加することになり、お昼を食べたあと、さっそく練習開始です。私のカウンターパートでもあるチーフナースもノリがよく、先頭に立って踊って、一般外来の看護師も入り、実習生も含む総勢9名でダンスを披露することになりました。
当日はバヌアツ国立病院に8時集合、開始の予定でしたが、ここでバヌアツタイムです。プログラムの1時間以上の遅れで開始となりました。まだまだ現地の言葉ビスラマ語もよく聞き取れない、話せない状態ですが、世界共通の看護の日、いつの間にか手を取り合って、伝統衣装を着た男性4人を先頭にホラ貝の合図で病院周辺のパレードが開始。この日のために病棟ごとにお揃いのポロシャツやバヌアツの民族衣装アイランド・ドレスを準備して、どの看護師も生き生きとしていました。
パレードが終わるとちょっと緊張した式典が始まりました。バヌアツではキリスト教が大半で牧師も登場し厳かに式典が進んでいきます。キャンドルサービスでは、一斉にキリストの教えを唱えます。次はケーキカット。ケーキカットは、日本では結婚式の披露宴でお目にかかりますが、先輩隊員によるとバヌアツでは色んなお祝い事でケーキカットがあるそうです。途中、ランチタイムを挟み、いよいよダンスです。部門ごとの挨拶と紹介があり、聞き慣れた専門用語があると医療・看護は世界共通だなと安心する場面がありました。


テンポよくアイランドダンスが披露されましたが全部違っていて、それぞれに物語があるようです。いよいよ私たちです!タイトルはフルーツサラダ!詳しいことはネット検索してくださいね。学生さんと私は、恥じらいをもって踊らせていただきました。全部のグループが終わったところで全員が音楽に合わせてダンスをしながら、一人一人が真ん中に手を引かれダンスです。NCDsと言えばExercise(運動)とKakae(食事)!食べたら動く!踊って全身運動!とチーフナースを先頭に盛り上がりました。ダンスの順位が決まったところでダンス終了。結果は6位でしたが、前日のお昼に決めてこの結果ならOKですよね、チーフナース。

最後は、後片づけです。私は、同じアパートのハンちゃんに風船をお土産に一つ頂く目的もあり手伝わせていただきました。ハンちゃんは中国人の小学生ですが、TikTokや覚えた日本語を教えてくれる可愛い小さなお友達です。一日があっという間に過ぎ、記憶に残る海外での看護の日でした。改めてバヌアツの人たちの笑顔が続くように健康づくりのお手伝いをしていきたいと思いました。偉大なるナイチンゲールに感謝。
毛塚良江(2025年度2次隊 /看護師)
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