JICA海外協力隊の世界日記

バヌアツ便り

南の秘境、マレクラ島より ~小さな島だからこそ~(#1 山口愛花/職種:環境教育)

2024年度3次隊でバヌアツに派遣されています、環境教育隊員の山口愛花です。

バヌアツに来る以前は日本の国際系大学で環境・開発を専攻していました。将来は開発途上国で支援に携わり続けたいという思いから、大学4年の夏に思い切って大学を一時退学し(帰国後に復学予定)、今、夢への一歩を踏み出したというわけです。ここに来るまでバヌアツという国の名前すら知らなかった私ですが(アフリカにあると思っていました汗)、現在はバヌアツの中でもマレクラ島という離島に派遣中です。おそらく島唯一の日本人として活動しています。活動内容はおいおい紹介するとして、今回はマレクラ島の魅力をご紹介できればと思います~!

マレクラ島で生活することの魅力の一つは何と言ってもローカルな生活を体験できることです。

離島で生活物資が限られているため、お店の品揃えも多くはないマレクラ島ですが、その分、人々の何でも自分たちで獲って自分たちで作るという生活力には驚かされます。家の裏庭にはありとあらゆる野菜、フルーツ、ナッツ、イモ、そして鶏がいて、海に行けば魚や貝が豊富に獲れます。電気がないのならソーラー発電を使えばいい。水道がないのなら水を汲みに行けばいい。ガスがないのなら天然の石窯を作ればいい。このようにマレクラ島の人々の生活は自然に深く寄り添い、自然の恩恵を受けています。

写真2.jpeg

また、もう一つの魅力はずばり、島民同士の距離が非常に近いことです。

人口が多くはないマレクラ島では大抵みんなが顔見知りです。 それもそのはず。道行く人に挨拶をすることが当たり前に行われています。時に、立ち止まって握手やハグ、キスをしたりします。歩いて5分の道も人々と会うたびに立ち止まって話をするので目的地到着まで10分以上かかります。そうしている内に、「今度うちに遊びにおいでよ」とか「畑に連れていくよ、好きなだけ野菜を採っていって」とかお誘いをいただいて、週末の予定はあっという間に埋まります。初対面の人との5分の立ち話が、素敵な出会いに変わるのです。何度か遊びに行っている家のお母さんに、「私たちのことは、マミーとダディーって呼んでね」と言われる時ほど嬉しいものはありません。余談ですが、バヌアツには細かい住所がないため、「この海の近くの○○さん家までお願い」という風にバスを呼び止め連れていってもらいます。

写真3.jpegマレクラ島に赴任してきて約1ヵ月、バヌアツが “地球上で最も幸福な国” と呼ばれた所以を垣間見ています。

彼らの生活が自然と密接に関わり合い、人々が協力し合って生活している様子を見ると、本当に必要なのは“モノ”ではないのだなあと実感します。

ここまで読んでくださった皆さんありがとうございます!

これからもマレクラ島の魅力をお伝えしていきたいと思います~!!

それでは!

Tenkiu tumas!! Ra catch up!!(テンキュートゥマス、ラカッチャップ/ありがとう、またね)

山口 愛花(2024年度3次隊 /環境教育)

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