JICA海外協力隊の世界日記

ベトナム便り

♯38 国際障害者デー

Xin chào mọi người!!!(皆さん、こんにちは!)

ベトナムの林です。

 少し前になりますが、ダナンで国際障害者デーのイベントが開催されたので、そのイベントの様子をお伝えします。

【「ピンクハート」プログラム】

1982年12月3日に、国連総会において「障害者に関する世界行動計画」が採択されたことを記念し、1992年の国連総会で、12月3日を「国際障害者デー」とすることが宣言されました。この日は、世界各地で、障害者問題についての関心と理解を深め、障害者が社会、経済、文化その他あらゆる分野の活動に積極的に参加することを促進するための様々な啓発活動が行われます。

(引用:政府広報オンライン: https://www.gov-online.go.jp/data_room/calendar/202512/event-3966.html)

私の配属先を管轄しているダナン市障害者・孤児・貧困患者支援協会(以下、協会)が、国際障害者デーを記念して、12月3日の夜に第12回「ピンクハート」プログラムを開催しました。

「ピンクハート」プログラムは、市内の障害者、孤児、貧困患者支援協会が近年実施してきた活動です。協会にとって、障害者や孤児への支援活動の成果を披露すると同時に、市内の障害者、孤児、そして貧しい人々のために寄付をした寄付者、慈善活動に貢献した功労者に対して、感謝・表彰するイベントです。当日は市人民委員会のトラン・アン・トゥアン副委員長も出席しました。副委員長は数回私の配属先にも来てくださったことがあり、とても熱心に支援して下さっています。

協会は、ダナン市障害者・孤児支援協会(旧)とクアンナム省障害者・子どもの権利・貧困患者支援協会(旧)の2つの団体が合併して設立された協会です。合併以来、協会は総額100億ドン(約6000万円)以上の資金と物資を動員してきました。この資金をもとに、協会は1,800人以上の障害者、孤児、貧困患者を支援する活動や、先天性心疾患の子どもたちの手術費用を後援しています。その他、孤児、障害児などに、短期・長期の奨学金、自転車、車椅子などを多数提供し、協会が運営する障害者向け縫製施設は、多くの障害者を受け入れ、安定した雇用を提供してきました。

(写真:イベント会場の様子)

【当日の様子】

当日は市内中心部にある歌劇場(Nhà hát)で行われ、テレビの取材も入っていました。私も観客として参加しましたが、配属先同僚はプレゼントの受け渡しや受付などを担当していました。さらに、当日寄付者・功労者に対して、盾と花をプレゼントされましたが、その花は、私たちの施設で先生・子どもたちが作った花がプレゼントされました。

 また、それ以外にも、協会が運営している様々な施設の孤児、障害児・者たちが、思い思いの歌や踊りを発表しており、イベントは大盛況のまま終了しました。

(写真:プレゼントされた花)

いかがだったでしょうか?当日、同僚たちはお揃いの赤いアオザイに身を包んでいたため、イベント終了後、撮影大会が始まったのが、とてもベトナムらしさを感じました。このようなイベントを通じて、協会の認知向上とともに、支援の継続に繋がっていってほしいと感じました。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 Hn gp li nhé!!!(またお会いましょう!)

【参考・引用記事】

ダナン市公式ポータル「国際障害者デーに「ピンクのハート」で愛を広める」、2025年12月3日

https://danang.gov.vn/vi/web/dng/w/nhung-trai-tim-hong-lan-toa-yeu-thuong-nhan-ngay-quoc-te-nguoi-khuyet-tat

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