JICA海外協力隊の世界日記

ベトナム便り

♯27 フォンニャケバン

Xin chào mọi người!!!(皆さん、こんにちは!)

ベトナムの林です。

 ベトナムには2025年現在9つの世界遺産があります。私は今まで9つのうち7つを訪問したので、ここから連続して、私が訪問したベトナムの世界遺産をご紹介したいと思います。以前、世界文化遺産の1つ「フエ」はご紹介したので(参照:♯16 古都フエ)、それ以外をご紹介したいと思います。

今回は、中北部クアンビン省にある、「フォンニャケバン国立公園」をご紹介したいと思います。

【フォンニャケバン国立公園について】

「フォンニャケバン国立公園(ベトナム語名:Vườn quốc gia Phong Nha-Kẻ Bàng)」は、1986年に自然保護区に指定され、2003年に世界自然遺産として認められた、ベトナム最大の洞窟群を有する国立公園です。公園には大小約300の洞窟があるとされ、公園にそびえる山々は、約4億年かけて石灰岩が雨水に浸食されてできた東南アジア随一のカルスト台地です。その上、568種の植物、876種の動物が生息している、世界的に貴重な地下地形+生物多様性を兼ね備えた場所です。

世界自然遺産に登録されている中心エリアは約12万haあり、さらにその周囲に22万haの緩衝地帯(世界遺産の本体(中心エリア)の周りに設定される遺産保護のためのエリア)が広がっています。合わせると約34万haに及び、日本の鳥取県とほぼ同じ広さになるそうです。

【有名な2つの洞窟】

日本人観光客に特に人気なのが「フォンニャ洞窟」と「天国の洞窟」の2つです。洞窟観光のベストシーズンは乾季の3月から8月で、10月~12月の雨期は水位が上昇するため、ほとんどの洞窟内に入れなくなってしまいますので、ご注意下さい。

1, 「フォンニャ洞窟」

「フォンニャ」とは、「歯の洞窟」という意味で、公園内の最も有名な洞窟の1つです。1899年に発見され、ベトナム戦争時代は、武器庫として利用されていました。深さ83m、長さ7,729mと、その美しさ、大きさ、広さなどから最高評価を与えられています。2億5千年をかけて形成された幻想的な鍾乳洞をボートに乗って見ることができます。

2,「天国の洞窟」

「天国の洞窟」は、「パラダイスケイブ」とも呼ばれており、2005年に発見され、2010年から一般開放された洞窟です。国立公園の中でも、最も人気の洞窟で全長は31kmに及び、アジア最長級の乾洞と言われています(実際徒歩で観光できるルートは1km)。鍾乳石や石筍がとても繊細で、「地底の宮殿」と呼ばれています。入り口は山中にあり、洞窟内は遊歩道が整備され、ライトアップされている上、洞窟内の温度は外が35℃でも常に中は20℃前後で涼しく観光しやすいのも特徴です。

(写真1,2枚目:天国の洞窟内の様子)

皆様いかがでしたでしょうか?天気には左右されてしまうため、今回私はフォンニャ洞窟に行くことはできず、天国の洞窟のみ行くことができました。ベトナムでも人気の観光地の1つのため、祝日前に訪れた際は、天気があまり良くないにも関わらず、ベトナム人観光客の方が大勢いらっしゃいました。アクセスは少し不便ですが、見る価値があるので、中部に旅行に行った際はぜひ足を延ばしてみて下さいね!

最後までお読みいただきありがとうございました。

 Hn gp li nhé!!!(またお会いましょう!)

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