2025/09/21 Sun
文化 観光
♯28 ホイアン


Xin chào mọi người!!!(皆さん、こんにちは!)
ベトナムの林です。
前回に引き続き、私が訪問したベトナムの世界遺産をご紹介したいと思います。
今回は、7月に行われた省再編で「クアンナム省」から私の配属地と同じ「ダナン市」になった、「ホイアン」をご紹介したいと思います。
【ホイアンについて】
ホイアンは、ダナン市中心から約20km南下した所に位置し、16〜19世紀にかけて栄えた国際貿易港で、日本、中国、ベトナム、西洋の文化が融合した町並みが残っており、1999年にホイアン旧市街が世界文化遺産に登録されました。
チャンパ王国(2~15世紀)の時代から交易の拠点となっており、16世紀後半~17世紀には、アジア・ヨーロッパとの貿易で繁栄しました。この頃、ホイアンに「日本人町」が形成され、朱印船貿易の重要拠点になっていたため、日本ともとても縁が深い場所です。日本の鎖国後、日本人町は衰退しますが、中国人商人が残って影響を与え続け、19世紀以降、港が土砂で浅くなり交易港として衰退してしまったものの、町並みが保存され、今のホイアンとなりました。
また、ホイアンは「ランタンの街」としても有名です。経緯としては、16世紀後半~17世紀の外国との交易で栄えたころ、特に中国南部から来越した人々がランタン文化を持ち込み、建物の低い街並みとランタンの柔らかい光がマッチしたことでホイアンの街並みに浸透していったと言われています。さらに最近では、ホイアン区(旧:ホイアン市)は毎月満月の夜に街中の電灯を消してランタンだけで照らす幻想的なイベント「ランタン祭り(Lễ hội đèn lồng)」を開催し、それが観光客に人気となり、国際的にも「ホイアン=ランタン」というイメージが広まりました。そのため、現在でも布張りのランタンは職人が昔ながらの製法で全て手作りしており、地域の伝統産業として守られ続けています。
(写真:ホイアン旧市街の夜の雰囲気)


【来遠橋(日本橋)について】
ホイアンの観光スポットの1つとして、日本人に特に人気なのが、「来遠橋(日本橋)(ベトナム語名:Chùa Cầu)」です。日本橋は、ホイアン旧市街が世界文化遺産に認定される1999年よりも前の1990年に国家歴史文化財に認定されている建造物です。ベトナムの20,000VND紙幣の裏にも描かれており、ベトナム国民にとっても非常に馴染みのある建造物となっています。
1593年頃、日本人商人によって初めの形が建設され、ホイアンの繁栄と国際交流を象徴する橋として機能しました。橋の全長は約18 m、幅約3 mで、構造は「上家下橋」と呼ばれる屋根付き構造で、橋の上に寺院が建つ独特なデザインをしています。東側のチャンフー通り(旧中国人街エリア)と西側のグエンティミンカイ通り(旧日本人街エリア)を結んでいます。
日本橋は、洪水の影響で橋の老朽化が深刻となっていたため、過去に7 回修復されてきましたが、昨年2024年8月3日「第20回ホイアン日本祭り」内で「日本橋修復プロジェクト除幕式」が行われ、8回目の日本橋の修復工事が終了し、現在は修復した綺麗な橋を見ることができるようになりました。先輩隊員も長年修復に関わっており、同じ協力隊として誇らしい気持ちになります。
(写真:修復後の日本橋)
皆様いかがでしたでしょうか?ダナンに来られる旅行客の方もこのホイアンが観光のメインになっている方が非常に多いです。街並みは本当に綺麗で、紹介した以外にも、「ココナッツボード」や、「カオラウ」「ホワイトローズ」「コムガー」など、ホイアン地域名物の食べ物もたくさんあるので、ダナンに来る際は、ぜひホイアンにも足を延ばしてみて下さいね!
最後までお読みいただきありがとうございました。
Hẹn gặp lại nhé!!!(またお会いましょう!)
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