2016/06/21 Tue
活動 生活
ゴミ捨て場の堆肥会社 ~Kompania Kompostu iha Fatin Lixu~
前々回の記事に引き続き、社会見学に再び行ってきました。
今回は堆肥を作っている会社です。
しかも、ゴミ捨て場の敷地内にある会社です。
東ティモールの首都ディリ市内のゴミはここ、リキサ県ティバールに入ってすぐのところにあるゴミ集積場に運ばれます。
配属先のセンターから車で5分弱。
畑からモクモク、フワフワと煙が上がっているのが見えます。
写真の通り、何でもここに運ばれます。
生ゴミ
ビン
紙
おむつ
ペットボトル
などなど・・・
分別?
していません。
住みついているのか、飼われているのか、ゴミの山をウロウロしていたブタは東ティモールで見た中で一番大きなブタでした。
ちょっとしたクマかと思いました。
そんなゴミ山の隣に堆肥を作っている会社があります。
環境省の支援を受けているということで、機械も揃っていて、研修生たちはスタッフの方に熱心に質問をしていました。
ゴミとして運ばれてきた木くずや落ち葉などに、あたりをウロウロしていたウシさんのうんちなどを混ぜ合わせて作っているということでした。
ので、ほとんどお金はかかりませんね。
日本や海外でも、生ごみコンポストなど、環境に優しいゴミ処理が注目されていますが、東ティモールでも『ゴミから堆肥に』という活動がありました。
大量注文も、小さなプラスティック袋での販売もしていて、毎日忙しそうでした。
『自分たちの土地を、自分たちで耕して、そこに自分たちで作った堆肥や肥料をあげる。自分たちの国のことは、自分たちでやらなければならないんだ。』
と、スタッフの方が強い口調で説明されていたのがとても印象的でした。
東ティモールにあるほとんどのモノは輸入品です。
食べ物、衣類、携帯、雑貨、そして農業用品。
もちろん肥料や農薬もありますが、インドネシアやオーストラリアからの輸入物ばかりです。
それに頼らずに、東ティモール産の堆肥や肥料を活用していかなければならないし、これから農業に携わる研修生たちも、東ティモール全体としての「地産地消」を目指さなければならない、ということだと思います。
毎日、何十台のトラックがここに来ているのでしょうか、全く想像もつきませんが、
毎日、出勤のたびにこのトラックとすれ違ったりするたびに、このゴミ捨て場が頭に浮かびます。
分別やリサイクルの理解も低い東ティモールの国民には、これからも環境についての教育が必要です。
農業をする上で、環境保全は避けては通れないこと。
研修生たちも、たくさんの「かくはん機」やゴミ捨て場が見れて、東ティモールのゴミ捨て場の状況が分かったようで、真剣に写真を撮って、ノートに書き込んでいました。
いつか、いつの日か、ここにリサイクル工場が建てばいいな~。と、ボンヤリ想像しながら、研修生たちの真剣な姿を見ていました。
色々と感じてくれていたらいいな。
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