JICA海外協力隊の世界日記

野菜と人を育てる。

修了式2 ~Selemonia Graduasaun~

農業科の研修生の修了式が行われました。

あいにくの雨でしたが、4カ月間の研修を終えて巣立っていく素敵な一日になりました。

下は18歳、上は27歳までの個性的な10人でしたが、初めて自分が携わった研修生たち。

私にとっても本当に思い出に残る研修生たちでした。

農業科は10名、建築科は17名の研修生たち1人1人に証書が手渡され、配属先のディレクターやドナー団体のディレクターたちの前で、なんと農業科の学生がスピーチを行うことになりました。

事前に走り書きしたメモを片手に壇上に上がり、堂々とした姿でスピーチをする彼の姿に感動しました。

彼は、

「僕たちは今4カ月間の研修を終えて、修了証明書を手にすることが出来ました。でも、僕たちの研修はこの紙切れのためだけにやってきたわけではありません。学ぶということをここで終えるのではなく、これからもどんどん学んでいかなければなりません。そして、レベル2としてまたここで勉強できる日を、僕たちは待っています。」

と、ディレクターたちもびっくりするような素晴らしいスピーチをしてくれました。

東ティモールの職業訓練カリキュラムは、レベル1からレベル4まであり、ひとつのレベルが400時間(約4カ月)から600時間(約5か月弱)となっています。

インドネシアのシステムを輸入して作られたこの職業訓練システムは、まだまだ東ティモールでは発展途上の段階にあります。

建築科などは整備が進んでいるのですが、農業科はまだ東ティモールではレベル2までしか受けることができません。

もっともっと学びたい!

もっと技術を身に付けたい!

そう思っている研修生がいることも事実で、仕事に就きたいと願っている彼らがより充実した授業を受けられるように、残りの任期でしっかりとカリキュラムの整備を進めなくては・・・と、改めて心に誓いました。

みんな、おめでとう!

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