2019/05/17 Fri
ごみゼロマラソン@上海


先週末、上海で行われたチャリティーマラソン
”一个鸡蛋的暴走“(あるタマゴの暴走!笑)にて
ごみゼロ活動を行って参りました!
このマラソンは基金会(日本の財団法人のようなもの)が
毎年開催しており、今年で9年目となります。
我々がごみゼロ活動を実施するのは2年目!
スタート地点、4つの給水ポイント、ゴール地点と
計50kmある距離で時間・場所ともに分かれて活動するのですが、
今年は昨年までいなかったコアスタッフも4名呼んだこともあり、
32名のボランティアのケアや
現場で生じたごみ問題の解消に素早く取り組む事ができました!
…と書けばカッコよく終わったような感じがするのですが、
50kmのコースで4000名の選手、
スタッフも入れたら5000名はいるような大きな規模の活動は
そう簡単にはいきません。
また中国ならではの問題も発生したり……
今回は敢えてどんな困難があったかを書きたいと思います。
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①人が集まりにくい
今回のスタート地点は上海ディズニーの近くでウキウキ!
と思いきや、あの辺りは一帯開発区さながら。
地下鉄も(ディズニー以外は)通っていません!
(1つ目の給水ポイント前の道はこんな感じでした)
しかもマラソンなんて朝早くから行われる事が多く、
今回も例に漏れずスタート地点の集合時間6:15。
なのでスタート地点や1つ目の給水ポイントは
交通の便や時間の早さが原因で
ボランティアが集まりにくいのです。
今回もスタート地点のボランティアが集まらず、
しかも前日にやっぱり…と言われたりで
少ない人数でのスタートになってしまいました。
②近所の住民が資源を盗む!?
中国では依然として資源(ペットボトルや生ごみ)を売って
生計を立てている人がいます。
そのような方々がけんか腰に資源よこせ!だとか
勝手に盗んでいったり…ということもしばしば。
けど、私たちはいつも活動毎に資源の回収業者を探して
確実に回収リサイクルしてもらうよう予定しているため
簡単に渡せないんです…。
(これもコストのうちですからね…)
私たちはコアスタッフに毎回の活動前会議で
”まずは喧嘩や言い争い、事件にならないことが第一
どうしても理解してもらえないようだったら
こちらで記録を取るから終わるまで待って欲しい”
という伝えるように指導しています。
マラソンのイベントそのものが滞り無く終わる事
ボランティアが嫌な思いをせず、安全に終わる事
が大切だとコアスタッフ全員が理解しています!
(多くの人は、こうやって伝えると理解してくれるのです。)
③参加者全員の意識の差
今回の主催者はごみゼロにとても理解があり、
主催者が集めた他のボランティア達も
非常に協力的だったのが印象に残りました!
(他のテントで自ら分別して持って来てくれました!!)
しかし!
あるスポンサーが大量の紙袋を準備したり
開けても無いペットボトルの水を捨てにきたり
まだまだ伸びしろがあるなというのが感想です。
でも、分別もごみ箱もなかった17年までと比べれば
暴走は毎年環境保護レベルをupし続けているのです。
ごみゼロは環境保護グループだけが頑張っても実現できません。
主催者、選手、スポンサー、ボランティア、現地の清掃員などなど
その場にいる全員の理解と協力が必要です!
それらを繋ぐ役割として、私たちNovaloopがいます。
(Novaloopは決してごみ拾い団体ではないのです!)
次回は来週北京でミニマラソン!
またまたコアスタッフ達と一緒に、全員を巻き込んで
頑張る次第です!
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