JICA海外協力隊の世界日記

チャイナ、気に入っちゃいな!

ごみゼロマラソン@上海

先週末、上海で行われたチャリティーマラソン

”一个鸡蛋的暴走“(あるタマゴの暴走!笑)にて

ごみゼロ活動を行って参りました!

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このマラソンは基金会(日本の財団法人のようなもの)が

毎年開催しており、今年で9年目となります。

我々がごみゼロ活動を実施するのは2年目

スタート地点、4つの給水ポイント、ゴール地点と

計50kmある距離で時間・場所ともに分かれて活動するのですが、

今年は昨年までいなかったコアスタッフも4名呼んだこともあり、

32名のボランティアのケアや

現場で生じたごみ問題の解消に素早く取り組む事ができました!

…と書けばカッコよく終わったような感じがするのですが、

50kmのコースで4000名の選手、

スタッフも入れたら5000名はいるような大きな規模の活動は

そう簡単にはいきません。

また中国ならではの問題も発生したり……

今回は敢えてどんな困難があったかを書きたいと思います。

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①人が集まりにくい

今回のスタート地点は上海ディズニーの近くでウキウキ!

と思いきや、あの辺りは一帯開発区さながら。

地下鉄も(ディズニー以外は)通っていません!

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(1つ目の給水ポイント前の道はこんな感じでした)

しかもマラソンなんて朝早くから行われる事が多く、

今回も例に漏れずスタート地点の集合時間6:15。

なのでスタート地点や1つ目の給水ポイントは

交通の便や時間の早さが原因で

ボランティアが集まりにくいのです。

今回もスタート地点のボランティアが集まらず、

しかも前日にやっぱり…と言われたりで

少ない人数でのスタートになってしまいました。

②近所の住民が資源を盗む!?

中国では依然として資源(ペットボトルや生ごみ)を売って

生計を立てている人がいます。

そのような方々がけんか腰に資源よこせ!だとか

勝手に盗んでいったり…ということもしばしば。

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けど、私たちはいつも活動毎に資源の回収業者を探して

確実に回収リサイクルしてもらうよう予定しているため

簡単に渡せないんです…。

(これもコストのうちですからね…)

私たちはコアスタッフに毎回の活動前会議で

”まずは喧嘩や言い争い、事件にならないことが第一

どうしても理解してもらえないようだったら

こちらで記録を取るから終わるまで待って欲しい

という伝えるように指導しています。

マラソンのイベントそのものが滞り無く終わる事

ボランティアが嫌な思いをせず、安全に終わる事

が大切だとコアスタッフ全員が理解しています!

(多くの人は、こうやって伝えると理解してくれるのです。)

③参加者全員の意識の差

今回の主催者はごみゼロにとても理解があり、

主催者が集めた他のボランティア達も

非常に協力的だったのが印象に残りました!

(他のテントで自ら分別して持って来てくれました!!)

しかし!

あるスポンサーが大量の紙袋を準備したり

開けても無いペットボトルの水を捨てにきたり

まだまだ伸びしろがあるなというのが感想です。

でも、分別もごみ箱もなかった17年までと比べれば

暴走は毎年環境保護レベルをupし続けているのです。

ごみゼロは環境保護グループだけが頑張っても実現できません。

主催者、選手、スポンサー、ボランティア、現地の清掃員などなど

その場にいる全員の理解と協力が必要です!

それらを繋ぐ役割として、私たちNovaloopがいます。

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(Novaloopは決してごみ拾い団体ではないのです!)

次回は来週北京でミニマラソン!

またまたコアスタッフ達と一緒に、全員を巻き込んで

頑張る次第です!

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