JICA海外協力隊の世界日記

ムスリム社会からこんにちは!! マレー半島 東海岸だより

#19 自動車整備士へ ILPマランの最終試験

みなさんこんにちは!

私の配属先、公立職業訓練校のILPマランでは最終試験が始まりました
この試験にパスすると、SEM1~SEM3の生徒は次のステップへ進級でき
SEM4の生徒は、マレーシア政府から整備士の技能証明書が発行されます
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日本とマレーシアでは自動車整備士の資格に対する意味合いがちょっと違っていて
少し大雑把な説明にはなりますけど・・・

✔ 日本:安全や環境に関わる整備箇所には整備士の資格が必要!
✔ マレーシア:自動車整備士として雇用されるには整備士の技能証明書が必要!

その結果、マレーシアでは誰でも自動車の修理やメンテナンスができてしまうので
知識や技能の裏付けのない、安かろう悪かろう整備が蔓延しているような気がします
まぁ、この話は奥が深いので また別の機会にでも・・・

と、いうわけで ここを卒業するということは、整備士として雇用されるのか否か 給与など待遇面も含めて大変重要になってきますね

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普段のんびりムードの学生たちはこの時ばかりは真剣そのもの!
約2週間に渡って 学科・実技と実施されるので、途中で力尽きないように祈るばかりです

私にとっては 試験が始まってしまうと ただ応援することしかできませんが
普段の授業においては、まだまだ物足りなさを感じることもあります

例えば、部品などのサイズを測定するには
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  1. ゴミなどが付着していないように、測定する場所および測定器を清掃する
  2. 測定器のゼロ点を確認する
  3. 測定物を安定した状態に置く
  4. 測定物を挟んで目盛を読む

きちんとした整備をするには、"1、2、3" のステップはとても重要なのに・・・
残念ながら授業では "4" の目盛の読み方だけの指導になっています

講義内容(シラバス)に含まれていないこともあって、なかなか 準備作業の大切さが 現地講師に伝わらず もどかしく感じていますが、こういったところを一つずつ改善していくのも 大切な役目ですよね

コツコツ頑張ってます!

最終試験が終わると、生徒は数日後に学校を去っていきます
上の画像にある SEM4 の生徒 23名との交流も残りわずか

学校の先生って 定期的に大量の別れがくるので、結構寂しいものですね

では、今日はこの辺で

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