2024/03/21 Thu
文化 生活
#36 ラマダン期間の楽しみ
みなさんこんにちは!
今日は、まずイスラムの暦の話から・・・
私たちが普段使っている暦(カレンダー)とは違って おもしろいんです
日本では、1年の始まりの月は ”むつき”(睦月)、翌月は ”きさらぎ”(如月)と呼んでいきますね
イスラムの暦にも同じように名称があります
1年の始まりは”ムハッラム” (Muharram) 、次は”サファル” (Safar) ときて・・・>
9番目の月は ”ラマダン” (Ramadan) と呼びます
つまり、今 (2024年3月の下旬) はイスラムの暦の上では、9月という事になります
そして、イスラムの暦は月の満ち欠けに従うため、月の形を見れば何日頃かわかります
冒頭の写真は、3月15日の夕方に撮った月の写真です
今年のラマダンは 3月11日 から始まったので、5日目の月の形ですね
そして、ややこしいのは ここから!
日本の日付は、真夜中の0時に変わりますよね
ところが、イスラムの暦は日没で日付が変わります!
以前、こんな失敗談がありました・・・
【ランチ中の同僚との会話】
同)夜のお祈りが終わった後、”ロティ チャナイ” 食べに行こうよ
私)いーねー!それまで家で待ってるよ
同)OK、じゃあ 明日の夜9時に迎えにいくね
私)・・・ オッ、オッケー
(あれ、明日の話だったんだ?)
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【その日の夜、9時を過ぎた頃】
ドンドンドンドン(ドアをノックする音)
同)ユージ、準備できてるか? レッツゴー
私)えっ、ちょっ、ちょっと待って・・・
(ロティ チャナイは明日じゃないの???)
ラマダンといえば、プアサ (Puasa) と呼ばれる断食が有名ですね
この時期、世界中のイスラム教徒が一斉に断食をしているのかと思うと、すごいことですよね!
(飲食店の売り上げを心配しているのは 私だけでしょうか?)
飲食できない時間帯は、東の空が明るくなり始める ”夜明け” から ”日没まで”
例えば、3月17日のトレンガヌ州マランでは、6時4分に夜が明け、19時19分に日が沈みます
なんと約13時間もの間、ムスリムは水すら飲みません
そんな日々が、ラマダン月は30日間も毎日続きます
下の写真は、ラマダン6日目の休憩時間
いつもは元気な生徒も、じっとエネルギーをセーブしてますね
断食中は、当然 お昼ご飯を食べません
だから、この期間は昼休みを30分短縮します!
つまり、普段の定時が5時なのに対して 4時半に帰宅できます
いつもより 30分早く解放される! これは嬉しいですよね
もう一つの楽しみは ラマダン期間中に 毎日開かれる ラマダン バザール(青空市場)です
この期間限定で開かれるバザールは、夕方近くになると あっちこっちで たくさんの屋台が並びます
お腹すきすきの状態で、見て回る屋台は どれもとてもおいしそう!
目の前で調理してくれたりと 日本のお祭り気分が味わえます
まだこの時間帯は断食中なので、その場で食べ歩きができないのは残念ですが・・・
地元のグルメや 伝統的な食べ物を リーズナブルな価格で堪能することができるんですよ
日没になると、モスクからアザーンという 礼拝を呼び掛ける放送が大音量で流れます
そして、そのタイミングが ブカ プアサ (Buka Puasa) といって、断食が明ける合図です
毎日、アザーンが聞こえた瞬間に、グビグビと一気に流し込む あま~い ”テ ペン” (Teh Peng)
(コンデンスミルク入りのアイスティーです)
ぺっこぺこ のお腹と、からっから に乾いた喉に よ~く冷えたテ ペンは最高!
もしかしたら、仕事の後に飲む 生ビールより うまいかもね
では、今日はこの辺で
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