2015/12/15 Tue
エクアドルの水事情・・その13
せっかく始めたプロメロ・アミーゴでしたが、中途半端な作業が多くて職員の士気も上がりません。
配管の技術というより、体制や制度の問題が先です・・・
もっと拡充して本気で補修する部隊を作り、技術を高め、指導的組織にして、いずれ民間委託の道を探って、指定工事店制度や24時間漏水対応の補修制度を作る・・
民間技術も上がるはず・・・
拡充案を提案をしました。
しかし、一方で道路内の漏水補修班は補修班でチャンとあって、ココは重機も持ってます。
そんな整合性の問題もありましたが。
そうするうちに、キト市の市長選があり、現職が負けました。
上下水道公社はキト市が最大の出資者で、市長選挙の影響が大きく、管理職が順次総入れ替えとなり、家庭内配管等の補修業務は、今も・・・あるのはアルのですが・・業務の縮小の方向に向かいました。
(写真は先行ったチンボラソ山で・・)
国際援助機構の勧告で、以前に水道局は下水道局を吸収する形で合併を行いました。その時の目標の一つに職員数の半減というのがあります。そういった基本の流れもあり、メーター検査場は退職者の補充もなく、配置転換があり、職員を減らしました。プロメロの仕事は実質廃止に。
私もメーター検査の仕事が主になりました。
(写真は標高3850mにあるカルデラ、キロトア湖)
盗水は、日本でもありますが、ココではバイパス管を組んでメーターを通らない施工をしたり、メーターに細工したりします。
指針部をバーナーで焼く、指針部に針金を突っ込む、指針部を外す、メーター内に小石を入れる、メーターを逆向きに付けて逆回転させ、数値を元に戻す・・等があります。戻し過ぎてゼロを超えてたりもします。
見つかると600ドルの罰金。平均月収が$300のエクアドルでは安くない金額です。盗水の方法は単純です。パッと見れば判ってしまうのが大半です。
メーターの検針をする人たちとは別に、メーターを検査する職員も居て、巡回して不正の摘発に努めています。
盗水が多いので、メーター1個1個にバーコードの付いたプラ板を付け出しました。
検査員が、一軒一軒、一つ一つ、蛇口を回してはメーターが動作するか確認し、合格だとプラ板をつけていくようになりました。いい感じで進んでいたのですが、少しするうちに何時の間にか・・・中断してしまい、全戸を確認し終わってはいないようです。
(コルタ村の教会)
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