2023/12/19 Tue
人 文化 生活
#17 「ありがとう」言い過ぎ問題?
クズザンポーラ~
皆さんが旅行などで海外に行くとき、現地の言葉を少し覚えて行くよ~という方も多いのではないでしょうか?
ほんの少しでも使えると、喜んでもらえたりしますよね!
で、きっとはじめに覚えるであろうワードが「こんにちは」と「ありがとう」だと思うんです。
ここブータンでも、軽い感じのありがとう~という意味の「ラソ~」から、ありがとうございます!の「カディンチェラ!」まで、毎日のように耳にします。(ちなみにコンビネーション技のラソ、カディンチェラ!もあります笑。話を切り上げる際によく使われます。)
が、実はこの「ありがとう」の言葉、親しい間では使い過ぎるとかえって距離を感じてしまうんだとか。
そんなエピソードがあったので、今回ご紹介します!
1年くらい前の話になるのですが、ブータン人&南アフリカ人の友人と車に乗っていたときのこと。
目的地についたので、運転していたブータン人の友達に「Thank you~」と言ったところ「そんなにお礼を言わないで!!変な感じがする!」と言うんです。
友達として運転をするのは当たり前で、お礼を言われるほどのことではないんだとか。逆に言い過ぎると心の距離を感じてしまって悲しいそうです。
南アフリカ人の友達は「私の国では、ありがとうと言わないとママはunhappyになったわ」と言っていました。日本でも、小さなことに対してもお礼を言うのが良いとされていますよね。
そういえば、以前の出張で下車のたびにドライバーにありがとうを言っていたら「こんなに言われるのは始めてだよ」と笑われました。
後日、別のブータン人の友人にその話をしたところ、やはり友人間ではあまりお礼は言わないそう。(もちろん、頻度が減るだけで言うべき時は言いますよ~)
「じゃあ、車で送って貰ったときはなんていうの?」と尋ねると「じゃーね、また明日~(扉バンッ)」でいいらしい。笑
ところ変われば文化も変わるんですね!
それ以来、私も「また明日~」とか「よい週末を~」とかで代用するようにしています。が、どうしてもお礼しちゃうときもあるので、そのときは「ラソ、カディンチェラ!」と大袈裟に言ってみると、相手も「ラソ!」って返してくれます。笑
良かれと思ってやっていたことが、文化や考え方の違いから齟齬を生むことって海外に限らずきっとありますよね。このことは帰国してからも、心に留めておきたいなと思いました(頑張る)。
それではまた~
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