JICA海外協力隊の世界日記

Laugh&Health~サムサ、パフタ、ときどき医療~

断食はじめました

日本の、そして世界のみなさんこんにちは!
今日は3か月時間をさかのぼって、ラマダーンについてお話ししたいと思います。

イスラム教では断食月、ラマダーンがあります。
今年は6月6日から7月5日がラマダーンにあたりました。
イスラム暦は陰暦のため、このラマダーンは毎年、12日づつ前倒しされていきます。
来年は5月の末スタートになるわけですね。
ここ数年は真夏の時期のラマダーンとなるため、過酷さは増します。

ラマダーン中は日中断食するというのはみなさんご存知かと思いますが、 飲水も禁止されています。
医療者としては40度を超える気温の中、飲水をしないのは大変危険だと思うのですが、
実際に体験してみないとどれだけ危ないのかわからないだろう、と思ったのでやってみました、ラマダーン。

ラマダーンはイスラム教徒の義務のうちの1つで、 女の子は9歳、男の子は12歳になると始めます。
病人、旅人、妊婦、授乳中の女性は免除されますが、 ウズベキスタンの人々はみんな自分の体調に合わせて無理なく断食していました。

今年は夏至の時期とかさなったこともあり、 断食時間がとても長く、
大体毎日午前3時前がラマダーン(断食)の入り、夜8時頃がラマダーン(断食)明けと 17時間強、断食の時間がありました。
ラマダーン未経験の私が17時間やったら体調を崩す!
と周囲の人にとめられて、私は朝ごはん後、朝6時ごろから断食するプチラマダーンに挑戦。
家族は午前2時半ごろに一度起きて、朝食をとったあとに就寝。
日中は仕事をして、仕事後は夜8時ごろまでまた眠ったあとに夕飯を食べてまた就寝。 というような生活をしていました。

よく日本で聞くのは
「断食って言ったって夜食べてるんだから全然、断食じゃないじゃん」 とか、
「夜、暴飲暴食するから太るんでしょ?」 とか。
私も実際にやってみるまではそう思ってました。
しかし、17時間もなにも入れなかった胃が食事を受け付けるはずもなく、 みんな夕飯はほぼ何も食べられません。
食事も特別に豪華なものではなく、日々と変わらない夕食です。

ただ地域でお客さんを輪番で招待する風習があり、 お客さんがきた日にはおもてなしのため、 ご馳走が用意されます。
写真はそうしたお客さんをおもてなしする用意です。
家長は毎日どこかしらの家に招待されるので、 家長だけは毎日ごちそうですが。。。
我が家にきたお客さんをみていても、 食事はみなさんほとんど手を付けていませんでした。

実際にやってみてわかったのは、食事をとらないとものすごく、脳の活動が低下するということ。
仕事の効率もものすごく悪くなります。

ラマダーンの意義については色々と言われていますが、
・忍耐力を身に着ける
・体の中をきれいにする
・食事のありがたさを理解する などがウズベキスタンでは言われているようです。

実際にやってみて、当たり前に食事ができるというのは本当にありがたいことなんだと実感できました。
飽食の時代、ちょっと試してみるといいかもしれません。

次回は私の日々の活動について少しお話ししたいと思います。

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