JICA海外協力隊の世界日記

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キトっ子たちの運動会

¡Hola! こんにちは^^*
今回は、先日参加させてもらったキトの小学校で行われた運動会について、ご紹介したいと思います!
この運動会は、日本で勉強するエクアドル人インターンシップの大学生が主催したものです。教育関係の職種のJICAボランティアにも声をかけていただけたので、『小学校の様子も見てみたい!』『運動会の経験がない、エクアドルの小学生がどんな様子で取り組むのか見てみたい!』という気持ちで参加させてもらいました。
まずはインターンシップの大学生と、運動会の内容について打ち合わせ。対象は小学6年生、主催の大学生の他にも、当日の進行サポート役の大学生が10名ほど。もちろん小学生の担任の先生たちにも参加してもらいます。運動会を行うねらいや、『こどもたちに勝ち負けだけではなく、友達と協力する大切さも感じてほしい』というインターンシップの大学生の気持ちも聞かせてもらいながら、打ち合わせは進みました。種目は①かけっこ②綱引き③大縄跳び④玉入れ⑤リレーに決まり、こどもたちの動きや時間、クラス数も踏まえて、綱引きはトーナメント形式、大縄跳びは3回チャレンジして跳べた合計数で競うなどの内容も決めました。
打ち合わせから本番までは約1か月。
まずは、打ち合わせの内容や種目のルールなどを進行サポート役の大学生、小学校の先生たちに伝えたあと、こどもたちとの練習を進めていくことに。私たちボランティアは、毎日参加はできないので(参加できる数回のみ)主にインターンシップの大学生が中心となって進めていきます。私は最初の打ち合わせと、小学校の先生たちとの練習時、運動会前日と当日の4回参加させてもらいました。

小学校の先生たちに、運動会のねらいや種目の内容を伝える日。

私も一緒に参加させてもらいました。運動会の最初に「ラジオ体操」をするので、お手本になって前で体操をしました。先生たちも興味を持って体操をしてくれました!その後は、インターンシップの大学生が主になって、先生たちに説明です。言われるがままに動いてみたり、楽しんでお喋りをして説明を聞いていなかったりする先生も・・・私も見ていて気づいた点があったのですが【すぐに伝えてしまうのではなく、先生たちからの気づきを待つことが大切】と教わったので様子を見ていると・・・実際にやってみたからこそ気づいたことを「もっとこうした方がいい!」「これはどう?」などと意見をしてくれる先生たちも出てきました!すぐに改善点を伝えてしまうのではなく、先生たち同士で意見し教え合えるように進めていくことが大切です。参加する側に【主体性】が生まれると、更に練習内容も充実し、雰囲気も活気づきます!

ちなみに、インターンシップの大学生曰く、サポート役の大学生たちに説明する時の方がとてもスムーズだったそうです^^;体育学部の大学生たちなので、運動会への意欲もあり、飲み込みも早かったのだと思います。けれど、こどもたちにとって意味のある運動会にするためには、先生たちにいかに理解して参加してもらうかも重要となってきます。説明する時も、先生たち全員の集中をこちらに向けてから話したり、先生たちからの意見をくみ取りながら作り上げていこうとする、インターンシップの大学生の姿は素晴らしかったです!私自身も幼児センターでの活動の中で、先生たちに課題などを伝えていかなければならないことがあるので、この様子から色々と学ぶことができました^^

さて、大学生たちが中心となり、日々こどもたちと練習を進め、運動会当日!こどもたちがどんな様子で運動会を行うのかどきどきしながら、前日のリハーサルから本番当日まで参加させてもらったのですが、びっくりするほど盛り上がっていました!!

感心したのは、大学生たちの準備です。かけっこで使用する旗や、玉入れのかご、競技ごとの得点表などが手作りで準備され、必要な場所に設置されていました。そして、動画を見ながら「ラジオ体操」の確認をしていました。練習を通して、こどもたちとの信頼関係も築けたようで、大学生の近くに来てじゃれているこどもたちの姿も^^こどもたちとの練習には参加できなかった私にも、どのような練習の過程をたどってきたのかを感じることができました!

運動会が始まると、自分たちの役割をしっかりとこなしながらも、気づいたことを声に出し合い、連携を取りながら主体的に動く大学生たち!そしてこどもたちも、「がんばれ!がんばれ!!」と自分のチームを応援する姿、勝てば大喜び、負けるとがっくりと肩を落としながらも、最後まで一生懸命参加する姿が素敵でした^^

エクアドルのこどもたちは個人の能力を発揮する力や競争心が高く、勝ち負けがわかりやすいかけっこや綱引き、リレーなどの競技の盛り上がりがすごかったのですが、大縄跳びなどの「みんなで協力すること」「相手に合わせること」が必要な競技では、経験が少ないこともあり少し苦戦しているようでした。けれど、リーダーシップや意識のある子もいて、「みんなでがんばるよ!いくよ!」とチームの士気を高める声掛けもありました!

エクアドルでの運動会、こどもたちや大学生、先生たちにとっても初めての経験。運動会という大きな行事に向けて、打ち合わせや準備、練習を積み重ねること、目標を持って努力すること、仲間と協力することの大切さを感じてもらうことができたと思います^^

私はこの運動会を自分の活動に重ねながら見ていたのですが、文化も考え方の異なるエクアドルの人たちと一緒に何かを作り上げることは、お互いに大変なこともあるけれど、結果だけではなく過程を大切にして進めていけたらいいなと思いました。

それでは、今回はこの辺りで・・・。

次回は、幼児センターでの活動について!金曜の9時から「音楽クラス」をすることになり準備をしていたのですが、やはり行き違いや考え方の違いもあり・・・!?うまくいかなかったエピソードも交えながら、私の活動の様子についてご紹介したいと思います^^

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