2016/02/24 Wed
人
ひとかけらのチョコレート
キルギスではちょっとしたときにチャイ(紅茶)を飲む習慣があります。
お客さんが来たときに、仕事の休憩時間に、もちろんごはんの後にも飲みます。
日本のごはん茶碗よりも一回り小さいチュヌというお椀で何杯も飲みます。
ストレートティー、ミルクティー、ときにはジャムやハチミツを混ぜたりもします。
チャイを片手に話に花を咲かせます。
私の配属先である石鹸生産団体「ブグエネ」でも仕事の合間にチャイを飲むことがあります。
その際、家で余っているパンやお菓子、果物、茹でた肉などを持ち寄って食べます。
ちなみにキルギスではパンは直接食卓の上に置いて食べます。
その日は、たまたまパンはたくさんあるけど、お菓子が少なく、どうみても全員には渡らない様子。
どうするのかなと見ていると、ひとりの女性がナイフをもって、チョコレート菓子を切り刻み始めました。
そしてひとかけらずつみんなに分けていきます。
私の前にもほんのひとからのチョコレート。
私が少し驚いていると、ひとりの女性が「キルギスでは、ひとりが全部をもらうより、みんなで少しをわけたほうがいいということわざがあるんだよ。」と教えてくれました。
こんな小さなチョコレートでもみんなでシェアするというキルギスの「気遣い」の文化、好きです。
SHARE