2024/01/15 Mon
文化
カルテⅧ Bolivia的クリスマスの過ごし方
¿Hola, cómo estás? (こんにちは、お元気ですか?)
もう一月も半ばですが…
今日は、ボリビアのクリスマスイブについてご紹介します。
1枚目の写真はボリビアでクリスマスに食べられるスープ「PICANA」です。
去年は、同僚の家で一緒に作りましたが、今年は活動とは関係なく、日頃お世話になっているご家族のおうちでごちそうになり、一緒にクリスマスイブの夜を過ごしました。
PICANAは、牛、豚、鶏、羊肉の入った豪華なスープですが、家庭によって食材や味付けは様々です。
このお家では、牛、豚、鶏肉が入っていて、その他はじゃがいもとトウモロコシでしたが、野菜をたくさん入れる家庭もあります。
長い時間、じっくり煮込んだスープです。
あまりの美味しさに、いつも賑やかなボリビア人家族も無言であっという間に平らげてしまいます。
みんなでスープをすすりながら「5時間6時間かけて作って、10分で無くなってしまうのがこの料理なのよ。」と作ってくれた友人が教えてくれました。
0時をまわったところで、皆でSalud(乾杯)です。
大人たちはワイン、子ども達とお酒の飲めない私はノンアルコールのスパークリングワインです。
このご家庭では、食事の前に感謝の言葉を述べて祈りを捧げましたが、0時をまわったところでNacimiento(写真3枚目)の中央にJesus(産まれたてのイエス・キリスト)を置き、祈りを捧げるご家庭もあります。
カトリックの伝統的なスタイルは後者とのことですが、ここボリビアでもクリスマスの過ごし方は多様化しているようです。
とはいえ、クリスマスをはじめ、家族と特別な日を一緒に過ごす習慣が根強く残っているボリビア。
私もその中に加えていただき、幸せな夜となりました。
この季節になると各家庭はもちろん、街中の公園や商業施設など人が集まる場所でよく目にするNacimiento。
カトリック教徒の多い南米の国々では、クリスマスの時期になるとクリスマスツリーの近くなどによく飾られています。
馬小屋と共にキリスト(赤ちゃん)/マリア(キリストのお母さん)/ホセ(キリストのお父さん)/三賢人(東方の賢者たち)キリストの誕生時にやってきてこれを拝んだとされる人物が必ず置かれ、その他には羊やロバなどの家畜、天使などが置かれることもあります。
周囲を取り囲む家畜は、毎年、少しずつ増やしていくのだとNacimientoを売っている露店の店主が教えてくれました。
25日の0時になるまでは、キリストは置かれず、0時になると共にマリアとホセの中心に置かれます。
クリスマスは、Nacimientoに限らず、カトリック教徒の考えや習慣を学ぶ良い機会になりました。
次回は、Cochabamba隊員のお正月を紹介する予定です♪
Hasta luego. (またね)
文責:小野衣美
SHARE