JICA海外協力隊の世界日記

カメルーン男子の 今日の1ページ

エゼカ生活の終わりと、新しい生活の始まり

こんにちは!日本からでまちです。

先週末、2年間の任期を満了して日本に帰国しました。まず感じたことは「肌寒さ」です。日本はカメルーンよりも風が強く、さらにこの時期は冷たい風が吹いているため、気温よりも低く感じます。エゼカは年中暑く、通年半袖で過ごしていたので、久しぶりに厚手の服を着こんだ気がします。帰ってきて10日ほど経ちましたが、この寒さに慣れるにはもう少し時間がかかりそうです。

エゼカ最後の週は、あいさつ回りと身の回りの整理で終わってしまいました。これまでお世話になった学校7校、43クラス一つひとつに顔を出し、「今週エゼカを離れるよ、日本に帰るよ」と伝えて回りました。この言葉を発した時の子どもたちの様々な顔や、先生たちからの言葉は、きっと忘れることはありません。自分がここにいた、という事実を強く感じました。

もちろん、中にはあっさりとあいさつが終わった人たちもいます。うまく関係を築けなかったり、そもそも関心がなかったり。うまくいかないこともたくさんありました。こうしていたら変わったかもしれない、と思い返すこともあります。ですが、これも自分が残したひとつの結果として、受け止めようと思います。

エゼカの子どもたちや先生たちが、日本のボランティアと関わる機会を得たことで、きっと彼らの視野は広がっただろう、と感じています。肌の色や髪型がまったく違う人がいること。そんな人が自分たちと同じ町で暮らし、同じ言語を話していること。彼らの日常にいちいち驚いていること。逆にこの町とは違う文化をもつ日常が、世界にあるということ。お互いに知ることが多かった時間になっていたら嬉しいです。

日本に戻ってきた私も、エゼカで過ごした日々は確実に活かされています。モノに満たされている日本社会において、自分に必要なモノにだけ目が向くようになったこと。足元だけでなく、前を見てまっすぐ歩けるようになったこと。そして、日常の変化に気付き、楽しめるようになったこと。そんな自分に、少し自信をもつことができています。

私たち4人のカメルーンでの活動は終わりました。今はそれぞれの次のステージでの活動が始まっています。カメルーンで得た経験や学びを発揮できるよう、今後も楽しく動いていきます。

今後は他のカメルーン隊員が書く世界日記、『カメルーン便り』をよろしくお願いします。

カメルーン便り(カメルーン事務所) | JICA海外協力隊の世界日記

それでは、またどこかのページでお会いしましょう!

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