JICA海外協力隊の世界日記

カメルーン男子の 今日の1ページ

エゼカの5ページ目:ビールの作法

Bonjour!エゼカからでまちです。

今回はカメルーンのビールについてです。水と同じくらいよく見かけ、人々があちこちで腰を下ろし、ビールを飲む光景がカメルーンでは日常的です。種類も豊富で、その日の気分で選ぶこともできます。瓶はだいたい650ml、缶は500mlが一般的です。瓶は回収されて再利用するので、缶より量の多い瓶のほうがエゼカでは基本的に安いです。味は日本のビールよりはやや飲みやすいかな、というのが私の印象です。ここでは、日本とは違うビールへのこだわりがあります。違いを楽しみながらぜひ読み進めてもらえると嬉しいです。

①ビールは常温

写真はカメルーンで最も有名な33(Trente-trois)というビールです。みんなよく飲んでいますが…カメルーン人は冷えていないビールを好みます。冷えていたらビールを味わえないからだそうです。乾季と雨季があるカメルーン。加えて、ここエゼカは盆地であるため湿気が高く、1年通して気温が最低でも25℃近くあります。日差しも強いです。こんな暑いと冷えたビールがいいと私は思うのですが…。ちなみにお店には冷蔵庫があるので、冷えたビールもあります。行きつけのお店では、私の好みを知っているので「冷えたやつ?」と聞いてくれます。

②注ぎ方は泡0パーセント

基本的に瓶のまま飲むのがカメルーン流ですが、お店によっては瓶と一緒にグラスが出てきます。注ぐ時は日本のように泡が残るようにせず、むしろないくらい、ほとんど黄金色になるくらいがちょうどいいようです。泡があったら適当に注いだな、と言われます。たまにマイカップを持参して飲む人もいます。

③瓶のフタは自分の歯か机の角で

栓抜きはちゃんとありますが、待っていられないので先に自分で開けてしまう人が多いです。机の角で開ける時は、一部分をひっかけて、上から垂直に拳を振り下ろすとうまく開きます。これができるとカメルーン人として認められるのだとか。ちなみに私は机の角で開ける派です。開けるたびに歓声が飛びます。

④ビールはみんなで

カメルーンにはシェアの文化があります。ある人がその場にいる全ての人にビールをおごる光景も珍しくありません。私も多くのビールをおごってもらい、お礼におごっています。誕生日の人が写真のようなビール1ケース(12本)を受け取った際、そのまま他のお客さんに配り歩くこともありました。「酒はみんなで飲むもの。だから持って帰るならここで飲もう。」カメルーンのシェア文化を体現している言葉です。日本はどちらかというと買ったものは自分のモノ、という考えなので、時に受け入れるのが難しいこともあります。ですが、せっかくの機会。しっかりと味わいたいと思います。

それでは、また次のページで。

SHARE

最新記事一覧

JICA海外協力隊サイト関連コンテンツ

  • 協力隊が挑む世界の課題

    隊員の現地での活動をご紹介します

  • JICA 海外協力隊の人とシゴト

    現地の活動・帰国後のキャリアをご紹介します

  • 世界へはばたけ!マンガで知る青年海外協力隊

    マンガで隊員の活動をご紹介します

TOPへ