JICA海外協力隊の世界日記

カメルーン男子の 今日の1ページ

筆記体の書き方

メイエガ!エゼカからでまちです。

カメルーンの人々は文字を書くとき、よく筆記体を使います。フランス語や英語を問わず、筆記体で書くこともよくあるので、見分けに苦労することもあります。一方、看板やレターなどはブロック体で書かれています。試験用紙もブロック体です。しかし、子どもたちは答えを筆記体で書きます。理由を聞くと、スムーズに書けるから、だそうです。カメルーンの人々にとって、筆記体は生活の一部となっています。

日本では今は必修ではないので、人によっては学んでいないかもしれません。私のころも必修ではありませんでしたが、名前を筆記体で書けたらカッコいいな、という理由で、中学生のころによく書く練習をしていました。

その筆記体ですが、よくよく見てみると日本で学んだ筆記体と、ここで使われている筆記体とでは、微妙に異なることに気付きました。

それは、文字の向きが異なることです。写真左側の日本でよく見かける筆記体は、右側が上がるようにやや斜めに書かれます。フォントでもこの形式が多いですね。

一方、写真右側のこちらの筆記体は斜めにせず、まっすぐ線に垂直になるように書かれています。調べてみると、フランスでもこのように書かれているそうです。

また、「p」の下線がくっつかず、しっかり閉じずに書かれています。文章の中にあると、どことなく別のアルファベットに見えたりもします。その一方で、しっかり閉じて「p」を書くこともあるので、難しいです。下の黒板で探してみてください。また、「i」や「j」の点を書かないこともあります。

小学校では、筆記体をフランス語の学習で学びます。英語では最初はブロック体ですが、学年が上がると筆記体になっており、気付くとどちらも筆記体で書くことが多いです。そのため、フランス語と英語の語句が混同する姿も見かけます。

一方、フランス語では筆記体を、英語ではブロック体をしっかり分けて使っている先生方もいます。私も同じように書くようにしています。しかし、私の筆記体は斜め書きになってしまうので、子どもたちや先生方から見ると、読みづらい、と指摘を受けています。真っすぐ書こうとするのですが、一度ついた癖はなかなか抜けず、日々意識しつつ指摘されつつ過ごしています。ちなみにこちらの大文字はほとんどブロック体のようなので、むしろ私が書く崩しすぎた大文字の方が読みづらいと指摘を受けています。筆記体の書き方ひとつで違いや個性がありますね。

それでは、また次のページで。

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