JICA海外協力隊の世界日記

中国最後の協力隊

今年もあの季節が来る

大家好!(皆さんこんにちは!)
貴州省岑巩県、日本語教育派遣の藤縄です。

私の赴任校には購買があり、日用品や軽食・青果を入手することができます。
学生寮で生活している生徒たちは、主にここで買い物を済ませています。

5月初旬の労働節が明け、購買を覗くと確かな季節の移ろいを感じました。
メロンやパイナップルなどの大きい果物は目の前で分割され、飛ぶように売れていきます。
私も切りあがったばかりのスイカを一切れ袋に放り込んでもらいました。
走りの果物はわくわくします。

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▲こちらはスモモ。500グラムで5元(約84円)。一生懸命選びます。

スモモ類の季節が始まったようです。
この辺りではスモモの種類が豊富です。

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▲こちらは油桃。モモの仲間で、カリカリとした歯ごたえが楽しいです。

おいしいスモモの選び方や食べ方は近くにいる生徒に聞けば親切に教えてくれます。

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▲日本ではあまり見かけない短いバナナ。
 モチっとしていて他国の隊員からも『大好き報告』が度々挙がる逸品。

私は一昨年の夏にこの場所に赴任しました。
それから約半年後の早春、世界中のすべての協力隊員は一時帰国を余儀なくされました。
約1年間の空白を飛び越し、果物を通じ初めての季節知っている季節がつながる予感がします。
それがうれしく、また日本で新しい道を歩む多くの仲間たちを想い、機会をありがたく思うのです。

買った果物は水道で洗って、グラウンドの端で生徒と語らいながら食べました。

英語を履修している姉に、日本語を履修している弟が通訳する一幕も。
覚えたての「さようなら」「ありがとう」を使って教室へ帰っていきました。
授業時間外の、このような何気ない時間も私は好きです。

(貴州 日本語教育 藤縄さやか)

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