JICA海外協力隊の世界日記

コスタリカ野球日記 ¡Vamos!

活動内容①学校巡回野球教室

今日は私の主な活動内容の一つである学校巡回野球教室についてご紹介します。

コスタリカでは、野球というスポーツがマイナースポーツ的な位置に値します。

その理由として強く上げられるのが、サッカーが国技だということです。

実際にプロサッカーリーグが男女共に存在し、スポーツニュースの9割がサッカー関連です。

そのような環境のため、公園や学校の休み時間はサッカーをしている様子が多くあります。

幼いうちから自然とサッカーに触れるような環境になっているように感じます。

私が学校巡回野球教室を行う理由は、主に3つあります。

野球のルールや動作を学ぶ機会を作りたい

日常(ニュースや新聞)を通じて野球を知るきっかけがない影響からか、ボールの投げ方、バットの握り方を知らない子どもたちが非常に多くいます。それらは、子ども達だけでなく体育教員でも同じようなことが言えます。体育の授業は自由時間のようになっている学校も少なくありません。そのため、投げる・打つ・走る・ルールなどを教え、少しでも野球を知っているという人たちが増えるように活動しています。

多くの人に野球の魅力を伝えたい

私の思う野球の魅力は2つあります。1つ目は、道具を操ってプレーするということです。道具にお金がかかるというマイナスな意見も一部ありますが、だからこそ面白いというメリットでもあります。特にバットを使ってボールを打つという動作が子ども達に大人気です。2つ目は、チャンスが必ず回ってくるということです。サッカーの試合中11人全員に平等にパスが回るのかとなるとそうではありません。しかし、野球の試合では9人全員に打席が順番に回ってきます。学校巡回野球教室を行う際は、必ずそれらの経験を全員に体験させてあげられるように心がけています。

チームへの勧誘

これらの活動を通じて、野球に興味を持ち野球チームへ所属する子ども達が増え、野球人口が増えていくことも目的のひとつです。

野球教室の流れについて紹介します。

1回目 自己紹介&野球の大まかな紹介

2回目 投げ方、捕り方

3回目 バッティング

4回目 ミニゲームのルール説明&試合

5回目 試合

大体の小学校は1コマ80分授業となっています。相手は小学生で私はスペイン語が上手くない外国人だということや、ほぼ0から一人で野球を教えるという事で数回に分けながら計画的に教えています。

安全のためにテニスボールを使い、ボールを置くT台は買うと高価な上に持ち運びも大変なので手作りです。大きなペットボトルと水泳用の発泡スチロール素材の筒、ガムテープがあれば簡単に作ることができます!過去には、不要になったヨガマットに数字を記入しストラックアウトを作ったこともあります。あるもので作る、あるものでできるという事を先生方にも紹介し野球を教えることに対してハードルを少しでも下げられたらと思います。

また、野球チームポスターやチラシを作成し持参したり、チーム紹介ビデオを作成し上映するなどしてチームの広報活動を工夫して行ったりもしています。

私の年間の目標は、新規1000人以上に野球を教えることです。

2月から新学期がスタートしましたが現時点で約650人で(2月の桜美林大学受け入れを除く)、この調子だと個人的な目標は達成できそうです。ただ、今後もペースを落とさず多くの学校で野球の魅力を伝えていきたいと思います!!

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