2024/06/11 Tue
活動
活動内容②野球指導
私は、普段アラフエラ野球協会の野球チームにて野球指導を行っています。
担当しているのは、Tボール(ちびっこ野球)とU15のチームです。
Tボール
【所属】 3歳~12歳 計16人
【活動日】 水曜日18:00~19:30、土曜日8:30~10:00
【指導者】 私、男性コーチ(20歳)※たまに補助で入ってくれます
3歳から12歳という幅広い年代のチームですが、初心者の子たちが集まっているので基本的に練習メニューは一緒に行います。
そもそもTボールとは元々1988年に、IBA(国際野球連盟)とISF(国際ソフトボール連盟)が協力して、野球やソフトボールの入門期の子供達のために「アメリカ式Teeball」として考案された競技です。野球の場合、ピッチャーはストライクゾーンに正確にボールを投げることが要求されますが、たいていの3~8歳ぐらいの子ども達は、正確にボールを投げることができないことからT台(打つためにボールを置く台)を使いルールを簡易化した野球がTボールです。私のチームでは、一部の子ども達は実際に動いてるボールも打てるため、Tボールという名前ですがT台を使用しない事もあります。
初心者の子ども達ですが、今の段階から正しい動きができるように工夫して教えています。今回は、特に工夫していることとして2つ紹介しようと思います。
1つ目がゲーム要素を加えるという事です。とにかく楽しいという感情が大切だと思うのでゲーム性や競争を入れたりして工夫をしています。例えば、水を入れたペットボトルをいくつも並べてストラックアウトをしたり、ボール拾いで誰が一番多く拾えるか数えたりするなどして工夫しています。
また、ゴロ捕球の基礎を教える際には、グローブを鍋、グローブをはめていない方の手を蓋というように仮定してOlla y Tapa(和訳:鍋と蓋)と唱えながら捕球するように教えたりもしています。
写真に写っている野球ボールは皆さんも一度は見たことがあるかと思います。このカテゴリーの練習の際に使用しているのは、日本の軟式ボールです。過去の野球ボランティアの方々が持ってきてくださった野球ボールを大切に使用させてもらっています。
2つ目は、アジリティトレーニングです。野球だけにとどまらずスポーツをする上で大切なのは、頭で考えた事を動作に変える必要があります。実際に頭で分かっていても上手く表現できなければ上手なプレーはできません。私がコスタリカの野球に携わり始めて強く感じたのがアジリティの弱さ(=やや不器用)でした。その理由として、スキップができない子ども達がたくさんいたという事です。脳からの信号を正しくキャッチし身体を動かすという動作を幼いうちから訓練しておけば、今後技術を習得するのに吞み込みが早くなるのではないかと思います。なので、ウォーミングアップの際には必ず取り入れるようにしています。
U15チーム
【所属】 10歳~15歳 計23人
※先ほど紹介したTボールと学年が一部被っている理由として、それなりの技量があると判断されているからです
【活動日】 火・木曜日18:00~20:30(21:00)、土曜日8:30~12:00
【指導者】 私、男性コーチ(20歳)、男性コーチ(26歳)
所属人数に対して、ほぼ毎回来るのは10人程です。あと他のメンバーは他のスポーツを掛け持ちしていたり、学校が終わるのが遅かったり、親が送り迎えをできないなどのそれぞれの事情で来られなかったりします。そのため1回の練習参加者は、大体15人くらいです。
私は、現役時代は投手だったため主に投手を担当に指導させてもらっています。私のチームだけに限らずコスタリカ野球全体として、投手力は大きな課題です。課題は大きく分けて2つです。1つ目は、ストライクがなかなか取れないという事です。試合の90%はバッテリー(投手と捕手)にありといわれるほど重要なポジションですが、なかなかストライクが取れません・・・速い球を投げること以上に重要なコントロールを磨くために、限られた時間の中で様々な練習をしています。
2つ目は、投げた後の守備(フィールディング)と動き(カバーリング)です。投手は投げた後、9人目の野手になります。シチュエーションと打球の方向によって動きが異なるので覚えなければならないことがたくさんあります。それらを知らない選手が多くいるため、自分が手本を見せ真似してもらい覚えてもらうという手段で教えています。
アップ、キャッチボール後はこのようなメニューで普段の練習を行っています。
【火曜日】
投手:ピッチング、下半身強化トレーニング(ダッシュ系・アジリティ系・体幹系など)
野手:ゴロ捕球の基礎練習、トレーニング
【木曜日】
投手:守備練習(ゴロ・バント処理・ベースカバー)、バッティング
野手:守備練習(ノック)、バッティング
【土曜日】
試合もしくは練習(実践系)
U19のカテゴリーもあるため、グランドや野球道具(特にボール)は、分けて使うことになります。
雨季の時期の激しい雨によって不便なところは多々ありますが、トレーニングメニューひとつでも飽きない練習を行うように心がけています。
大まかな野球指導の活動紹介となりましたが、また他の記事にて具体的な指導の様子を紹介していきます。今後も是非、コスタリカ野球日記を覗いてみてください!
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