JICA海外協力隊の世界日記

コスタリカ野球日記 ¡Vamos!

私なりのちびっ子野球指導方針

「自主性を高める私なりの指導方針」

1つ目は、野球道具の整理整頓と準備&片付けです。

このチームに来て1番最初に驚いた事は、

  • グローブが宙に舞う様子
  • グローブを敷物代わりにする
  • アウトになってバットやヘルメットを投げる姿
  • 野球ボールを蹴る姿

おそらく、この問題はどこの国に行っても同じなのではないかと思います。

私たち日本人にとっては異例、彼らにとったら当たり前

この様子に外国人である私が指摘をするべきなのか。そんな風に悩む事もありました。

しかし、なぜ私が野球道具を丁寧に扱ってきたのか。それは上手になりたいからというのが1番の理由です。

なので、選手たちにグローブは投げない事!という指導を行うのではなく、

こう置くとポケットができてボールがよく取れるよ!と実演をしながらの指導をしました。みんな上手くなりたいと口を揃えていうので、どこでこう教えてもスッと真似してくれます。

今では何も言わなくても実施してくれる子が増えて、出来ていないものは進んで直してくれる子もいます。

また、野球道具の準備と片付けは指導者や一部の保護者が行うのが当たり前でしたが、子ども達が主体となり協力してできる環境を作りたい!自主性を養いたい!という私の思いを保護者の方々へ伝えました。

保護者の方々の理解や協力は大切だと思っています。なので、チームの連絡網で連絡をする際は感謝の言葉を忘れないように心がけています。

最初は、⚪︎⚪︎くんはバット担当、△△くんはボール担当などと役割を振っていましたが、今では子ども達が自ら準備と片付けに関わってくれています。性格や気分で個人差はあるものの、一人一人の自主性と協力する姿は確実に成長していると思います。

もう一つは、練習や試合後のミーティング時間を設けることです。

野球はとにかく考えるスポーツです。上下左右の複雑な動き、カウントやランナーがいる場所によってポジションごとに異なる動きをしなければばならないとても難しいスポーツです。そのため教えるべきことはたくさんあります。

しかし、時間をかけて教えた事が次の練習で忘れている、できなくなっているというのが現状でした。

さらーっと野球しにに来て、さらーっと帰ってしまう様な感じをチームに来てからすごく感じていた事もあり、ミーティングの時間を設けるという方法に辿り着きました。

『今日、どんなことを練習した?そこでどんな事を学んだ?』

たったこれだけですが、子ども達は喜んで発表してくれますしインプットしたことをアウトプットする良い時間になっています。

そして、できる限り保護者の近くでこのミーティングを行うようにし、自分の子が何を学んだのかを聞ける環境にしています。家族との時間は私との時間よりもずっと長いので、団欒の時間に野球の話がいっぱい挙がると良いなと思っています。

ボールを怖がっていた子がフライアウトを取れたり、バットにボールが当たらなかった子が普通に打てるようになっていたり、メジャーリーグの話を子ども達同士でしている様子を見ているとすごく微笑ましくやりがいを感じます。

もう少しで雨季が終わり乾季を迎えます。去年は人数がいなくて参加できなかった大会に参加できる予定なので、すごく楽しみな気持ちでいっぱいです。子ども達と共に頑張りたいと思います!!

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