2020/02/03 Mon
文化
【文化】③亀をめぐる冒険
今回は大きな亀をめぐるエピソードについて紹介します。
<君の名は…>
レザーバッグ(Leatherback turtle:和名はオサガメ)と呼ばれる、世界的に珍しい巨大亀の保全状況を視察するため、ウェスタン州テテパレ島とレンドバ島を訪問しました。
国際的な環境NGOなどからも支援を得ながら、地元のレンジャーがこの亀の保全活動に取り組んでいます。特に、11月から翌年1月にかけての約3か月間は主要な産卵シーズンであり、連日のように上陸するようです。
長い航海を終えた亀たちが島に上陸するのは真夜中。あらゆる明かりを消して静かに待っていると、ゆっくりと姿を現した亀は砂浜の一角に穴を掘り、数十個もの卵を産卵します。約2時間ほどの行程を経て海に戻ると、東南アジアや日本の海域にも及ぶ旅を再開するのです。
<食べるの?>
現地の人々から聞いた情報では、以前はこの亀を食べる習慣があったようです。亀本体の肉だけでなく、卵も。
しかし、現在では保全活動が重要な任務ですので、食習慣はなくなったようです。
ちなみに、掲載した写真のレザーバックは、これでもまだ小柄らしく、さらに大きな個体も現れるようです。
<写真の説明>
【写真①】身体測定、そして産卵した卵を保護する地元レンジャー
【写真②】いやはや、とにかくデカい
【写真③】産卵のためにやってくる長~い海岸線
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