2020/02/07 Fri
文化
【文化】⑦ソロモンの森:下
今回もソロモン諸島の森のとあるエピソードについて紹介します。
<農業と林業>
アグロフォレストリーとは、農業(アグリカルチャー)と林業(フォレストリー)を融合した一次産業であり、開発途上国を中心として世界各国で取り組まれています。
林業の現場では、苗木植栽から木材販売による現金収入が得られるまでの期間に数十年を要することから、単年度での現金収入や食料確保が可能な農業を融合することで、森林所有者の生活向上に寄与できます。
配属先では、試験地内の上層木の下で、コーヒーの樹下植栽と下草刈りなどの保育業務に取り組んでいます。約3年前に植栽したアラビカ種とロブスタ種の若木からは、既にコーヒー豆の採取が可能となる見込みであり、ソロモン諸島における新たな産業開発が期待されます。
<ソロモンコーヒー>
ソロモン諸島では、既に国内産コーヒーが製品化され、首都ホニアラを中心に販売されています。
ガダルカナル島の標高800~900m地点の森林内で栽培しているようで、もともとは隣国のパプアニューギニアから移入された種だとか。
とはいえ、まだまだ国内産コーヒーの生産基盤・認知度などはそれほど高くないようですし、これからはより一層力を入れていけたらなぁと、、コーヒー好きの私としては期待しています。
<写真の説明>
【写真①】上層木の下で生育しているコーヒーの若木を調査するスタッフ
【写真②】実生から育てるためにバヌアツから移入したコーヒー豆
→しかしこの後、多くの豆が発芽せずに失敗した
【写真③】コーヒーの若木から枝を取り、挿し木苗として生長させた
→山行き苗として、この日パイロットサイトで樹下植栽した
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