2024/11/14 Thu
帰国後 生活
33) いつか世界を変える力になる
Hola!パラグアイから帰国し、半年が経過しました。
そして2年間にわたり執筆させていただいたこの世界日記も今回で最終回となります。
今回は現在のことについて紹介したいと思います。
協力隊員皆そうだと思いますが、派遣中、帰国後はこれから何をしようか、自分は何がしたいのか、何ができるのか、ずっと考えてきました。国際協力・国際保健分野に携わりたいと学生のころから思ってきましたがパラグアイでの2年間を経て「何がしたいのかわからなくなった」というのが正直なところです。そこで一度働きながら自分のしたいことを考えてみようと思い、現在は鹿児島県にある離島で再び病院の看護師として働いています。この離島は2020年コロナ禍で協力隊訓練・派遣が延期になっていた1年弱の間住んでいた大好きな島です。訓練も含め日本の医療現場を2年半程度離れていたことを考えると初めての場所で働くことが怖く、人間関係も仕事内容も知っている元職場に戻ることを決めました。仕事復帰した頃は同じところに戻ってきたと思えないくらい働けなくてびっくりしましたが、現在は感覚を取り戻し働いています。また、仕事以外の時間では、国際協力関連のNPO団体でインターンをしたり、学会に行ってみたり、気になる人に話を聞かせてもらったりと自分の興味関心分野の情報収集を行っています。
パラグアイでの経験を経て最も印象的だったことは、どの国も地域もそこにいる人たちで社会は機能しているということです。個人的な意見ではありますが、開発途上国ときくと基本的な生活を営むことにも困っている人がいると想像するかもしれませんが、パラグアイに関して言えばこれまでも何年にもわたり各国、たくさんの団体が支援をし、政府も政策を講じているため社会制度等の生活基盤はある程度整っていると考えています(先住民グアラニー族に関しては詳しい情報を私が知らないため不明)。おそらくそのほかの国々もある程度は同じ状況なのではないかと考えます。外に行くことで、今まで見ようとしなかった身の周りのことに目が行くようになり、帰国してからはパラグアイで行っていたような協力隊活動を日本で行うとすると自分には何ができるだろうかと想像することがあります。派遣前は外国に目が向きがちでしたが、日本でも世界でもどこにいたとしても場所によって困りごとはたくさんあり、自分がいる場所で何ができるのかを考え行動することも大切だと思うようになりました。業務や決まりとして受け身の姿勢で与えられたことを行うだけでなく、俯瞰して物事を考え、生活・仕事における違和感を少しでも改善できるよう能動的に行動できれば社会がよりよくなると考えます。しかし、日々の生活・仕事に一生懸命で、想像をするだけで行動は起こせていないので小さなアクションを起こせるよう意識したいと思います。「いつか世界を変える力になる。」協力隊のキャッチコピーで最も好きな言葉です。協力隊経験が「いつか世界を変える力になる」よう行動していきたいです。
そして最後に、こちらの世界日記は私の友人、家族などたくさんの人に読んでもらっていました。記事を書くためにパラグアイの面白いことを探したり、心に残った日常のエピソードを言語化してみたり、この世界日記のおかげでたくさんのパラグアイの魅力を私自身も見つけることができました。一般的に何もないといわれるパラグアイですが、知れば知るほど素敵なところがたくさん見つかる魅力たっぷりな国であること、そして協力隊生活のことをこの世界日記を通して知ってもらえたら嬉しいです。最近この世界日記つながりでとても嬉しかったことがあります。今一緒に働いている職場の人の中に私がパラグアイにいる頃から記事を読んでくれている人がいました。その人は協力隊に興味があり世界日記を読んでいたようで、私を初めて見た時にみたことあるな~、あ!世界日記の人だ!となったようです。その話を聞いて自分が協力隊を受ける前にたくさん世界日記を読んでいたことを思い出し、自分がその立場になれたことをとても嬉しく思いました。私の世界日記を読んでくれていたみなさんどうもありがとうございました。
日本にいてもマテ茶とおしゃべりでとらんきーろな日常をこれからも大切にしつつ、自分らしく頑張っていきたいと思います。
最後は同期との写真で締めたいと思います。年齢問わずパラグアイのおしゃれな道でお茶らけたお気に入りの写真です。半年間任期延長していた同期ももうすぐ帰国なのでまたみんなで日本のどこかで会えるのを楽しみにしています。
それでは、Hasta la proxima!(スペイン語でまた会える日まで!)
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