JICA海外協力隊の世界日記

赤道直下滞在記

セミナーでのディスカッション

私の活動先では、今、品質管理や商品開発のための研究所を開設する準備をしています。既に建物は建っているのですが、研究のための機械設備や器具の購入はなかなか進みません。
しかし完成を待っていては時間が足りなくなるので、セミナーを行っています。いつもは8名の担当者を対象に講義をしているのですが、先日、地区の皆さんが私の活動の見学に来られました。
セミナーでは、私からの一方通行にならないよう、宿題を出したり、受講生の方に少人数のグループに分かれてディスカッションをして、その結果を発表してもらってたりしています。テーマに対する気づきを促し、他の人の考え方や講義の内容と自分の考えの違いを認識してもらうのが目的です。

この日は、研究・開発の流れについての講義の一環として、会社にはどのような部署(役割)が必要か、というディスカッションをしてもらいました。(写真はグループに分かれてのディスカッションの様子)

参加されている方は農家の方がほとんどで、会社のような組織に属したことがほとんどありません。そのため、最初は戸惑いも見られ、「いったい何を考えれば良いのか?」といった質問もありました。事例を挙げて説明したのですが、どれほどアイデアが出て、議論できるのか最初は心配でした。しかし、想像以上に意見交換は活発で、予定時間を10分以上オーバーしてしまいました。互いに新たな気づきもあったようで、「なるほど」とうなずいている姿も多く見られました。最後に各チーム1名ずつ発表して頂き、講義に入りました。参加されたゲストの方からは「面白い経験だった」という感想も頂き、また、いつも参加しているメンバーの活動内容も知って頂く機会となりました。

私が地域の皆さんと一緒に活動できる期間は限られますが、その中で少しでも効果が高まるよう、方法を工夫して取り組みたいと思っています。(写真はディスカッション後の発表の様子)

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